イタリアのスーパー福引きの賞品は、雇用。

スーパーマーケットの福引きの賞品の一つが、
そのチェーン店での雇用契約だったとのニュースですね。

《当選者10人は、月給1100-1200ユーロ（約15万円程度）の
1年間の有期雇用契約》。

日本でも特に若年層の失業率が高いことが
大きな問題となっていますが、
イタリアでも事情は同じ。

若者の間で職がないことが、
社会的に騒がれています。

また職があっても、1000ユーロ世代ということで、
都会で一人暮らしをするには困難な給料しか
もらえないんですね。

そのためそうした若者は、親と一緒に暮らしたり、
共同で部屋を借りたりして、お金を節約。
1週間に一度のピッツェリアが唯一の贅沢
といった生活をしているんですね。

そうした若者にとって、この福引きの賞品が、
「雇用」というのは、かなり魅力的かもしれません。

自分が、いつも利用しているスーパーなら
勝手がわかって親しみがあるでしょうし、
通勤にも余り時間がかからないでしょうから。

今後、日本でもさらに不況が進むと、
年末に、「雇用」が景品という福引きが
生まれるかもしれませんね。

2009年9月7日、読売新聞。
《買い物の景品は「お仕事」伊のスーパーで人気》
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090907-OYT1T00993.htm