蚊を退治するのにコウモリを利用。ローマの団地。 [イタリア]
東京では、最近、夕方にコウモリは見かけないですね。
今年の夏、イタリアに行ったときにも感じたのですが、
イタリアは、蚊が多い!(他の虫も)
フィレンツェ、ローマ、さらにトスカーナ州の海の家。
どこも蚊が多くて、蚊取り線香、虫除けスプレーが
大活躍しました。
《フィレンツェ在住の友人がiPhoneに入れていたソフトは?
イタリア旅行に蚊よけグッズは必須。》
ローマ郊外の団地で、
蚊退治にコウモリを利用するため
巣箱が設置されたようです。
2009年9月1日の日本経済新聞夕刊、《世界の話題》
《イタリア 大量発生する蚊コウモリで退治》
茜ヶ久保徹郎さんが報告されています。
それによれば、ローマの住宅公団アーテルが、
コルビアーレ地区の団地にコウモリの巣箱を
25個設置したそう。
目的は、大量発生した蚊を退治するため。
もともとこのコウモリの巣箱は、
ローマ以上に蚊が多いフィレンツェにある
フィレンツェ大学自然科学博物館のパオロ・アニエッリ教授が
考えついたもの。
フィレンツェ郊外のフィエーゾレで
すでに実験が行われており、成果が上がっているよう。
今年、フィレンツェのコープに行ったときには、
見かけなかったのですが、このこうもりの巣箱は、
フィレンツェの一部のコープで販売されているようです。
H.I.S.イタリア支店のブログ。
2009年8月5日。《蚊の大敵は?》
http://ameblo.jp/his-rome/entry-10314187987.html
コープで25ユーロで販売している模様。
東京では、この頃、コウモリを見かけないのですが、
自分が小さい頃は、夕方になるとよく飛んでいた記憶があります。
環境の変化で、コウモリが減っているのでしょうか?
フィレンツェ、ローマのように
蚊退治のためではないのですが、
少なくなったコウモリを保護し、増やそうということで、
巣箱(Bat Box)を作り、設置するという運動もあるよう。
《バットボックスを作ろう》
http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/bat/batbox/index.htm
コウモリで思い出すのは、子どもの頃に、
放映されていた「黄金バット」。
バットは、コウモリなんですね。
悪者扱いされやすいコウモリなんですが、
黄金バットは、正義の味方。
《どこ、どこ、どこから来るのか?
黄金バット
こうもりだけが知っている》
なんて主題歌は今でも歌えるなー。
《黄金バット DVD-BOX PART.1 》(アマゾン)
《黄金バット DVD-BOX PART.2 》(アマゾン)
あ、そう言えば、バットマンもコウモリですねー。
《バットマン・アンソロジー コレクターズ・ボックス (初回限定生産) [Blu-ray]》
(アマゾン)
中国では、コウモリは、蝙蝠と書き、
「蝠」は幸福の「福」と発音が同じなため、
幸福や長寿につながる縁起物なんだとか。
例えば、香港などにいくと、
翡翠に彫られた蝙蝠や、
他にも蝙蝠グッズがいくつも見られますね。
そう言えば、カステラで有名な
福砂屋は、蝙蝠がロゴでした。
カステラ文化館(福砂屋、音が出るので注意!)
http://www.castella.co.jp/h_index.html
こちらに、蝙蝠を商標とした経緯、理由が書かれています。
http://www.castella.co.jp/fukusaya/fuku4.shtml
《【天満屋特選ギフト】<福砂屋>カステラ》(楽天)
あと、これはちょっと個人的にも関係があるのですが、
新日本石油の旧社章は、
「日本」という字を蝙蝠の形にアレンジしたもの。
《創立前のある晩餐会で会場に一匹の蝙蝠が舞い込み、
蝠は福と同音だから福が舞い込んだとして、
以後、「日本」の文字を蝙蝠の形にデザインしたマークが
社章として使われるようになったという。》
http://manabow.com/pioneer/eneos/1.html
こちらで昔の社章(蝙蝠印の「日本」)が見られます。
《蝙蝠印石油》(特約販売店の看板)
http://www.eneos.co.jp/company/history120/main.html
フリージャーナリスト中島恵さんの
《コウモリをめぐる一考察 ~中国、韓国、そして日本~》
http://www010.upp.so-net.ne.jp/keinaka/asia/asia_14.html
ところで、コウモリと言えば、小さい頃に、
「コウモリはあるときには鳥といい、
あるときにはケモノといい、
どっちつかずの態度を示す卑怯者」
といった話を聞いたり、読んだりした覚えが。
皆さんは、いかがですか?
元は、イソップ童話のようです。
山梨県立図書館のレフェレンス情報。
コウモリについて。
http://www.lib.pref.yamanashi.jp/cgi-bin/refjirei/refs.cgi?c=children&n=7
解釈として、
その場に応じて、言うことを変えるのは信頼を失う
マイナスのものと、
逆に状況に応じて立場を変えることで、危地を脱するという
プラスのもの、正反対の二つがあるんですね。
興味深いなー。
俳句の世界では、
コウモリは、まさに「蚊食鳥」と言われ、
夏の季語なんですね。
これは知りませんでした。
http://cgi.geocities.jp/saijiki_09/kigo500a/318.html
そろそろ夏も終わり、秋を迎えますが、
夕方、飛び回るコウモリの姿を久しぶりに見たいなー。
「コウモリの会」
http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~maedak/bscj/index.htm
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