日帰り温泉で刺青お断り。漢字のタトゥ。ばななとイタリア人。 [イタリア]
先日、いつも行っている日帰り温泉に行き、
久しぶりに岩盤浴をしてきました。
そこで改めて気付いたのは、
「入れ墨の方は入場お断り」の看板。
それまでも、目にしていたはずですが、
ほとんど意味をもっていませんでした。
ところが、そのときは、非常に気になったのです。
そのわけは、自分がタトゥを、
入れた訳ではなくて、今年の夏バカンスを過した
イタリアの海岸、プールで、入れ墨の若者を数多く、
見てきたから。
あの若者たちは、もしも日本に来たら、
おそらくわかった時点で、
プール、スーパー銭湯などで
追い出されますね。
そんなこんなで気になったのですが、
ふとその日帰り温泉でも見渡してみると、
さすがに全身に墨が入っている人はいませんが、
ちょっとした蝶、アルファベット(?)、模様を
入れている人は、結構いましたね。
随分、前になりますが、作家のよしもとばななさんが、
タトゥを理由に、入場したスーパー銭湯から追い出された
との日記がありました。
よしもとばななさんの公式サイトの日記。
2001年11月7日。
http://www.yoshimotobanana.com/cgi-bin/diary/diary.cgi?page=5&yy=2001&mm=11
今、厳密に適用すると、
かなりの人が入れなくなりそうなほど、
日本でも普及しているようです。
以前、イタリアに行ったとき、
漢字のタトゥが流行っていたのですが、
それは今でも続いているよう。
自分の好きな言葉、名前を漢字にしてもらい、
そのうちの一字を入れる
なんていうのは、当たり前のようになっています。
入れ墨を入れるまではいかなくても、
「amoreを漢字を書いてくれ」なんてことは、
しょっちゅう頼まれますね。
3年前のバカンスでも
《日本人が海外で求められることは…》
そして今回のバカンスでも、
漢字を書いたら、大受け。
いやー、イタリア人にとっては、
漢字はエキゾチックで、非常に美しくデザインされたアート
のように映るようです。
《イタリアでのバカンス2009。5日目、海の家2日目。ミネラルウォーターは冷さないで。》
(この他に、ローマ郊外の知人宅で行われたパーティーの席でも)
海外では、日本より気軽にタトゥを入れている印象があります。
ファッション的な要素が強いと思いますが、
ある人に聞いた話では、ID代わりに入れるということもあるよう。
つまり何らかの事故、事件で身元不明になった時にも、
誰だかわかるためにというのです。
そんなこともあるのかなー。
ただ海外でもやはり入れ墨、タトゥは
アウトロー、反体制というイメージがあるらしく、
アメリカでは、就職のために入れ墨除去手術が
流行っているなんて記事もありました。
2009年8月15日。時事通信。
《入れ墨除去、不況が追い風=円滑な再就職望む-米》
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c6%fe%a4%ec%cb%cf&k=200908/2009081500055
今後、そうした人が日本でも増えるんでしょうか?
入れ墨、ヌードに対する
日本独特の美の観念について記述。
《刺青とヌードの美術史―江戸から近代へ (NHKブックス) 》
(アマゾン)
そう言えば、最近、大騒ぎになっているタレントも、
入れ墨を入れている云々で話題になっていたなー。
よしもとばななさんの《とかげ (新潮文庫) 》(アマゾン)
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