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安物のフグに毒はなし [グルメ]

2月11日は恒例となった浅草の友人宅での
ふぐを食べる会。
ふぐ調理師免許を持った知人が調理したふぐと
各人持ち寄りのワインを楽しむ会です。

もうテッチリ、食った? 産地直送、
天然虎ふぐの店は、広島県人御用達?
》で書きましたが、
ふぐを食べ、無事、生還しました。

薄くすけるようなふぐ刺しではなく、
わざと厚く切ったふぐの刺身。
コラーゲンたっぷりのふぐ皮、鍋を堪能しました。
小ぶりのあわびと白えびの刺身も、テーブルの上に。
甘味が絶品でしたね。白えびは、一つ一つ殻からとりだす
手間賃が値段だとのこと。むき身のものはかなり高いようです。
あわびの肝は、身と小さく切って胡麻油あえ。
これは日本酒にぴったりの肴。(シャンパンにも)

厚切りのふぐは、噛み切りにくいと言いますが、
歯ごたえはあるものの、柔らかく食べにくさはありませんでした。
わさび醤油でいただきましたが、じんわりと身の旨味がありました。

ふぐ鍋はこれでもかと身を入れたため、白濁するほどの出汁が。
出汁をたっぷりと吸った豆腐の味の良さには驚きました。

これだけ満足したふぐでしたが、最高品質のものですが養殖。
天然物は、その2倍だそうです。
来年はもっと稼いで天然にしようと盛り上がりました。

そこで驚いたのは、今回の養殖のふぐは毒がない、
無毒ふぐだったということ。
ふぐの毒は食べる餌によって体内にたまるのだそうですね。
ですから毒になる餌(ヒトデ、貝類)を食べさせなければ、
無毒のふぐになるんだそうです。(味は変わらないとか)

となれば、あの命の危険を押しても食べたいと美食家が願う
ふぐの肝も…と思ったのですが、それは出ませんでした。
万が一ということがあるから。

なんでも佐賀県(長崎大学?)は、無毒化ふぐの肝を食べられるようにする
「ふぐ肝特区」を国に申請したのだけれど、不許可になったそう。

「ふぐ特区」をめざしているふぐ屋さん「砂虎」の
「ふぐ特区」への挑戦
無毒ふぐは、佐賀県、熊本県などで養殖に成功しているようですね。

実際、許可されるにしても、
天然ふぐと養殖無毒ふぐが流通段階で混じらないような
厳密な仕組みと運用が必要でしょうね。

この巻には、ふぐが取り上げられています。毒に関するネタです。
築地魚河岸三代目 (2)

大阪のふぐ博士、ふぐコレクター。私設博物館ももつ
北濱さんのふぐの本。
ふぐ博物誌 (1975年) [古書]


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