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画家・平山郁夫氏の妻が2億円の現金を遺産隠し。夫のために筆を折ったが……。 [気になるニュース]

日本画家の故平山郁夫氏。

シルクロードを描いた作品で知られています。
東京芸術大学学長をつとめ、文化勲章をもらい、
画家として、大成功を収めた
といってもよい方ではないでしょうか。

2009年12月に亡くなられました。
その妻である美知子氏が、
相続財産から現金およそ2億円を除外して申告した
と、東京国税局から指摘を受け、修正申告をしたことが
明らかになりました。

重加算税などを含めた相続税の追徴税額は、
およそ1億5000万円。

現金およそ2億円ですが、紙袋に入れ、
自宅の洋服ダンスに入れていたようです。

このお金の出所は、絵画などの売却収入
と見られています。

昔、平山郁夫さんのドキュメンタリーを
見たことがあります。
ご本人はもちろん、奥さんも出演されていました。

鎌倉の巨大な自宅アトリエ。
応接間でインタビューを受ける姿が印象的でした。
平山さんを世に出す手伝いをする
と決意されたといったお話でした。

奥様も実は、平山氏と同じく、1952年、
東京美術学校(現東京藝術大学)の日本画科出身。
成績は首席卒業。平山氏は2番。
(女子美術学校を中退し、東京美術学校の
女子第1期生として入学。このため、平山氏より、4歳余り年上)
平山氏とともに、新制東京藝術大学美術学部の副手になります。

平山郁夫氏の才能を信じ、恩師・前田青邨氏の
「一家に画家は二人はいらない」との言葉もあり、
日本美術院展に入選を重ねるなどの実力の持ち主であったが、
結婚と同時に筆を折り、画家の道を断念。

中学の美術の先生、講師や、
外国人にも日本画を教えたりしながら、生活費を稼ぎ、
狭いアパートに住み、食費もおさえ、
残りをすべて貯金していたそうです。

そして、ある時に、いつ助手をやめても、
慌てなくてもすむように、アトリエをつくるための
土地を買おうといい、お金を差し出したとのこと。

その後、平山氏の画業を全面的に支え続けます。
平山氏のシルクロードなどの取材旅行をアレンジし、同行。
また氏の作品に的確なアドバイスを行っていたそうです。

その意味で、平山氏の絵は、奥様との共同作品だった
と言えるのかも知れません。
奥様は、そうした意識が強かったのでしょうか。

今回の現金隠しは、残念なことですが、
相続にあたってどのくらい、内助の功が
認められたのかが気になります。

なお平山郁夫の遺言により、美知子さんは、創作を再開。
俳人の娘さんと絵本を出されています。

いちりんの花 (講談社の創作絵本)》(Amazon)

道はあとからついてくる―「家計簿」にみる平山画伯家の足跡》(Amazon)

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nikitoki

2020年1月13日午後2時からNHK総合で「青 金色 緑 平山郁夫 色彩と人生」が放送されました。そのためかこのエントリーにアクセスが集まっています。
by nikitoki (2020-01-13 23:34) 

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