SSブログ

ローマ法王、イースター前の洗足式で、史上初めて、受刑者、女性、異教徒の足を洗う。 [気になるニュース]

フランシスコ新ローマ法王は最後の晩餐が行なわれた聖木曜日の
2013年3月28日、ローマ市内のカサル・デル・マルモ少年院を訪れ、
「洗足式」を行いました。

これはカソリックの歴史の中で画期的な異例なことです。

まず、バチカンから出て、ローマ市内の少年院で洗足式を行なったこと。
そして12人が収容受刑者であり、中に、2人の女性が含まれていたことです。

そもそも「洗足式」は、謙虚さ、助け合いの精神を示すものとして、
イエス・キリストが最後の晩餐の時、
12人の使徒たちの足を洗ったことに因んで始まった儀式。

「主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、
あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」
(ヨハネによる福音書13:1-17、新共同訳聖書)

最後の晩餐が木曜日でだったとされるところから、
イースター前の「聖木曜日」に行なわれます。
 
これまでのローマ法王は、ローマのサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂か、
バチカン市国のサンピエトロ大聖堂で代々、この儀式を行ってきました。

足を洗われるのは、
12人の使徒に見立てた年齢と国籍の異なる12人の司祭。

前ローマ法王・ベネディクト16世が、2007年、足を洗われる人に、
ローマに住む12人の男性信者を選ぶよう、変更しました。

フランシスコ新法王は、さらに大きく変えたことになります。

今回、12人のうち女性2人が含まれ、
さらにそのうちの一人は、
セルビア系イスラム教徒だったとのこと。
(他にもう一人のイスラム教徒)

使徒の代わりとされる12人。
そこに女性が含まれたり、
ましてや異教徒が含まれることは、
これまではありえないことでした。

使徒は、すべて男性である(もちろん信徒)と考えられていたからです。

今後、カトリックの世界で、
この洗足式が、大きな波紋を巻き起こすことになるかもしれません。

○法王は、ブエノスアイレス大司教時代、刑務所や病院などで、
 洗足式をおこなっていました。

○日本語で「足を洗う」には、「きっぱりと関係を絶つ」という意味があります。
 その意味の英語表現は、足ではなく、「wash hands」 と言います。



nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました