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人形焼き、七福神なのに6人しかいないのは何故? いない神様は誰? [グルメ]

仕事場、会社の隣町が人形町。
そこの名物の一つが人形焼きです。
(発祥の地と言われている)

玉英堂のドラ焼きならぬ「とら焼き」か清寿軒の「ドラ焼き」か悩んで結論は…

人形焼きは、七福神の型に、生地を流し入れ、
その中に小豆あんを入れて焼き上げたお菓子です。

5月1日、朝日新聞、《逸品ものがたり》は、
《麻布十番 紀文堂 人形焼き》を取り上げています。

人形町ではなく、麻布十番ですけど。

こちらは、

《浅草「紀文堂総本店」からのれん分けし》たお店。

こちらの人形焼きをよーく数えて見ると、
七福神なのに、6人しか神様がいないんですね。

ちなみに七福神とは、
布袋、大黒天、弁財天、恵比寿、毘沙門天、寿老人、福禄寿。
(寿老人と福禄寿は同一神とも言われているが)

《七福神なのに6人なのはなぜ? 「型が3個×2列で6人しか入らないんです。
他のお店もそうだと思いますよ。いないのは毘沙門天で兜の柄が出にくいから。
お客様に聞かれた時は、『食べるあなたが7人目』と答えています。」》

実はですね人形町(水天宮)の人形焼きも、
七福神のうち6人しかいらっしゃらないんですね。
ところが、いらっしゃらない神様が店により違うんです。

例えば、板倉屋。
http://www.itakuraya.com/index.html
サイトの中に、
《福徳の神である「七福神」を形どり、布袋尊、弁財天、恵比寿、毘沙門、
大黒天、寿老人、弁財天を表しています。6人しかいない七福神に
お客様の笑顔を足して、七福神にしてあげてください。》
とあります。

板倉屋さん。弁天様がだぶっています。
やっぱり福禄寿がいらっしゃらない。
http://www.itakuraya.com/product/index.html

板倉屋の人形焼きについて。書かれたコラム。
http://www.livro.jp/column/wagashi/03/index.htm

《さて、この人形焼、餡入りと餡なしがあるが、餡入りはこのあたりに点在する
“七福神”に由来した型で焼かれている。数十年使い込まれて鈍く光る焼き型には、
布袋、大黒天、弁財天、恵比寿、毘沙門天、寿老人と六人の神様の福々しいお顔が。
なぜか福禄寿が不在なのだが、「七人目の神様はお客様」ということなのだそうだ。》

六人しかいらっしゃらない理由は、同じ。
実質的には型の問題ですが、
それは、隠して、「七人目はお客様」
ということにしているみたいですね。

しかし、麻布十番の紀文堂では毘沙門天が、
板倉屋では福禄寿がいらっしゃらないと、違っていますね。

人形焼き発祥のお店と言われている「重盛永信堂」はどうでしょうか。(創業は板倉屋の方が古い)
http://www1.cts.ne.jp/~tamago/

こちらも板倉屋と同じく、福禄寿がいらっしゃらないですね。
以前、伺った時は、長い頭が人形焼きに
作りにくかったからとのことでしたが…。

仕事場から一番近いのが、日本橋紀文堂です。
店名からわかる通り、浅草の紀文堂からのれん分けしたお店。

こちらは、毘沙門天がいらっしゃいません。
http://www.tonya.or.jp/eat/index11.htm

となると、紀文堂総本店も同じなんでしょうね。
紀文堂系は、毘沙門天様が。
人形町は、福禄寿様がということなのでしょうか。

人形町亀井堂はどうでしょう?
http://www.kameido.ne.jp/
うーん。よくわからない。6人以下しかいないような。

ちなみに七福神の人形町の型の由来となった
日本橋七福神は、こちらに詳しく書かれています。
http://www.tcbnavi.com/7fukujin/


〇追記 2023年2月6日
 なぜかアクセスをいただいています。
 最近は、人形焼き、食べていないなー。
 昔は、町内会の集まり、お祝い事には、
 同じ町内の日本橋紀文堂の人形焼き、
 だったなー。今もそうなのかなー。

 人形町には、別のエントリーでも書いたが、
 亀井堂もあり、こちらも人形焼きがあった。
 しかし2017年に閉店。瓦せんべいも有名だった。

 人形焼き、狭い範囲に集まっていると言えば、浅草。
 上に記した紀文堂総本店、木村家本店、亀屋。
 三鳩堂、 元祖木村家人形焼本舗の5店舗あり。
 昔、よく食べていた頃は、餡がたっぷり入っている
 亀屋が好きだったなー。
 人形焼きの元祖は、木村屋と言われているらしい。
 紀文堂総本店の顔型のそれ。6つも種類はないなー。

〇追記 2023年4月5日
 先日、読売新聞夕刊、シティライフ、
 《レトロを探そう》清洲橋がテーマでした。
 その中で、《記者のお気に入り》に、 
 《七福神の「人形焼き」》として、
 《重盛永信堂》が取り上げられています。

 《生地を流し込む焼き型のくぼみは6種類しかない。
 7種類では左右不均等になって焼き色がそろわなかったのが
 理由で七福神のうち頭の大きな福禄寿は創業当初から不在らしい》
 そして最後はお決まりの言葉でしめています。
 《4代目車中の重盛行男さん(72)は「7番目はお客様の
 笑顔ということで」と笑った》。


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nikitoki

2013年8月11日、日本テレビの「シューイチ」の番組内で、《「トレナビ」#117
羽鳥慎一 新旧絶品グルメ対決in人形町》で板倉屋の人形焼きと、6神しかいない七福神について紹介されたようです。
http://www.ntv.co.jp/shu-ichi/2013/08/4913.html
《10秒Question:人形町名物の人形焼本舗板倉屋の七福神焼きはナゼ6個?》
《正解は、「召し上がる方の笑顔を入れて7人」のため、6個入り》
こちらが、板倉屋の七福神のサイト。
http://www.itakuraya.com/products/detail.php?product_id=7

by nikitoki (2013-08-11 22:20) 

nikitoki

2016年8月14日、「噂の東京マガジン」の「街ネタ!TOKYO大好き!!」で人形町が取り上げられました。人形焼本舗板倉屋で、人形町、人形焼きの由来。人形焼きの七福神が一つ足りない理由などが語られました。うぶけや、藤倉治療院、小春軒(カツ丼)も紹介されました。
by nikitoki (2016-08-14 19:41) 

nikitoki

2018年11月22日、日本テレビ系の「ヒルナンデス!」の中の特集 「おしゃれ&歴史が共存する街・麻布十番で話題の若旦那をハシゴする」で、麻布十番の紀文堂、名物の「七福神人形焼」が紹介されました。6体しかない理由、省かれた神様は本文の通り。なおお店の紙袋でも、毘沙門天だけは後ろを向いた姿で描かれています。

by nikitoki (2018-11-22 20:46) 

nikitoki

毎年、年末になるとこの記事へのアクセスが増えます。今朝2019年12月26日、突然、アクセスが例年以上に集中。テレビでは紹介していないと思うのですが、何故かなー。
by nikitoki (2019-12-26 10:18) 

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