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ポイントと現金値引き、どちらが売り上げアップに効果的か? 現金値引きのケーズデンキ [ポイント]

4月29日、朝日新聞朝刊の「けいざい一話」に、
ケーズデンキの記事が。
http://www.ksdenki.com/

《ポイントより現金値引き 家電量販ケーズHD》

ケーズデンキは、北関東を中心とした家電量販店。
ポイントではなく、その場での現金値引きをうたい文句に経営を行っています。

そのケーズデンキ(ケーズホールディングス)の経営方針は、

《「お客さんは自由たるべし」「頑張らない経営」》。

「お客さんは自由たるべし」とは、
つまり他の家電量販店は、お客さんの囲い込みのために、
ポイント制度を実施していて、客はそれに縛られる。
けれど、その場の現金値引きなら、お客さんは、
自由に店を選べるということ。

加藤修一社長は、そうした自由を縛るポイント制度を採用しないと。

またポイントを集める人なら頭を悩ましている
《ポイントの有効期限も苦痛の種だ》と言っています。

《品ぞろえ、接客、アフターサービス、そして「きちんと値引く」》

これでケーズデンキは勝負しようとしているようです。

しかし、消費者側の心理はどうなのでしょうか?

早稲田大学商学部の守口剛教授の
研究結果を紹介しています。

《同じ商品を値引く場合、「100円引き」と「100円分のポイント進呈」では
どちらがより売り上げを増やせるか--。》

調べたところ、《ポイント売り上げアップ効果が約4倍も高かった。》

教授は、
《「ポイントを獲得する喜び、ためる喜び」。そんな消費者心理が働いているとみる。》
と分析しています。

なんだか、自分のことを言われているようで。
冷静に考えてみれば、現金でその場で返ってきた方が、
安くて、管理の手間もなく、いいのです。
理屈ではわかっているつもりなのですが…。

記事では、さらにケーズデンキが他の量販店に比べ、
利益率が低いと紹介。

《「ポイント無し」で、今後ももちこたえられるのか》との疑問を提示。

先ほどの《守口教授は「ポイントと現金値引きでは、魅力を感じる消費者層が
異なるという分析結果もある」と》して、《現金値引きへのこだわりが差別化に
つながり、「使い道の自由」をもとめる消費者を囲い込めるかもしれない》と。

現金値引き派から支持を受けるかもということですね。

皆さんは、いかがですか?

現金値引き派ですか、それともポイント派ですか?

最後に記事は、「視点」というコーナーで、《掛け値なしが理想では》との
見出しで、ポイント、現金値引きともにやめて、掛け値なしが一番と
主張しています。

まさに正論。

三越が成功したのは、江戸時代に、現金掛け値なしという商法を
持ち込んだからでした。

この記事を読んで思い出したのは、
昔、あった現金の安売り家電量販店です。
そこは、まさにこの現金掛け値なしでした。

他のどの店に比べても安い。驚くほど安い。
ただし、倉庫のような素っ気ない店内。
店員に質問はできない。配達もなし。
と徹底した合理化、省力化を図っていました。

しかし、いつの間にかなくなってしまったんですよね。

ケーズデンキは、そうしたお店の失敗を踏まえて、
価格面以外でも、頑張っているよう。

ポイントを集め、マイルを集めるのを趣味としていあたしとしては、
ケーズデンキが、今後、どれくらい受け入れられるか、
非常に関心があります。

経済、お金の使い方、価値…。基本的なことがわかりやすく書かれています。
著者は、IT会社の寵児としてもてはやされながらも、破綻。
すべてを失った板倉雄一郎氏。
現在は、自身の体験を踏まえ、経済知識を啓蒙するセミナーを開かれています。

おりこうさん おばかさんのお金の使い方

http://www.yuichiro-itakura.com/


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