SSブログ

「イタリアで大の字」、ペコリーノ・チーズゲーム、トリュフ採りと満月の関係。ビオディナミのワイン [イタリア]

先日、近所の本屋さんに出かけたら、
ダーリンは外国人―外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。》で
一躍有名となったさおり&トニーの新刊《イタリアで大の字》を発見。

さおり&トニーの冒険紀行 ハワイで大の字》に続く「大の字」体験シリーズの第二弾。

イタリアの各地で一般的な旅行ではできないような様々な体験を
その素朴なイラストとユーモアあふれる文章でつづっています。

中でも興味をひいたのは、ピエンツァPienzaのペコリーノ・チーズゲーム。

ピエンツァは、「トスカーナの宝石」とも称される人口2000人余りの小さな町。
トスカーナ地方の真ん中にあります。
ローマ教皇ピオ2世の生まれ故郷。教皇は、ここにウルビーノの理想都市を
実現しようとしたのです。
町の名前は、コルシニャーノCorsignanoから、教皇の名をとり、
ピエンツァに改められました。

建築家ベルナルド・ロッセリーノが設計した東西400mの街。
歴史地区と呼ばれる地域には、ピオ2世広場を中心に、
ピッコローミニ館、ボリジア館、大聖堂があり、世界遺産となっています。

ここの特産が、ペコリーノ・チーズ。
それを転がして競うというのが、ペコリーノ・チーズゲームです。

ピオ2世広場には、秋分の日と春分の日の正午に、教会の頂上が作る影が、
広場の丸印の場所にきます。
そこを一つのめざして、チーズゲームは行われるのです。

毎年9月には、地区別の対抗で争われます。

そのゲームを二人は体験しています。
それがいかにも楽しそうなんですよね。
地元の人も、しゃかりきになって練習はしないそう。
一度、このゲームを試してみたくなりました。

他にもトリュフの収穫や、サルデーニャ島独特の音楽
テノーレス・ディ・ピッティなどを実際におこなっています。

トリュフの収穫の項目の中では、必ず月の満ち欠けがわかる
月齢表をもっていることが記されています。
これは、以前、トスカーナのワイナリーの当主や、
複数のイタリア人から聞いたことがあります。

トリュフの香りは、満月(もしかして新月)の時が一番強くなるというのです。
ですから、その時を狙うとトリュフがたくさんとれ易いと。

イタリアで大の字》の中でも地元の人がその旨、発言しています。

海のものならわかりますが、山の「きのこ」が月の影響を受けるとは。
最初に聞いた時はそう思ったものです。

しかし、昔から農作業は月齢、つまり太陰暦で行うのが当たり前で、
その方が、自然に沿い、確実な収穫が見込めると。
旧暦(太陰暦)を今の暮らしに生かすという本も何冊もでていますね。
例えば、《続々と、旧暦と暮らす》。
農業に限らず、様々な職業、地域の人々が旧暦を暮らしの中に取り入れ
生活している様が紹介されています。

「きのこ」といえば、森。
森の木を伐採するのは、満月より、新月の方が良いそうです。

ブログ「天竜材 新月の木のすすめ」の《新月伐採について》では、
《新月の木は「割れにくい、腐りにくい、狂いにくい」と言われていました。》として、
昔の言い伝えをあげ、実験データを示しています。
他にも、
NPO新月の木国際協会 “新月の木”とは?
新月の木で家を作る会》などで、新月材について記されています。

そうした新月に伐採する木について取り上げたのが、《木とつきあう智恵》という本。
著者は、オーストリアの営林署に長年勤務したエルヴィン・トーマ氏。
彼の運動の成果としてオーストリア政府は、木材に新月材のシールをはるようになったとか。

木といえば、ぶどうも木でしたね。
西洋でも例えばワイン作りに月の動きを考慮に入れた
ビオディナミ(シュタイナー農法)が盛んになっています。

ビオディナミ農法は、19世紀終わり、オーストリア帝国時代に活躍した
人智学を提唱したルドルフ・シュタイナーの教え、実践をもとにした農法。
化学肥料や農薬を一切使わない無農薬有機栽培はもちろんのこと、
月、天体の位置に応じて栽培、収穫を行なうのが大きな特徴です。

1971年からのビオディナミ農法を取り入れた
歴史あるオーストリアのワイナリー「ニコライホーフ」。
瓶詰めワインを生産しているワイナリーでただ一つのデメテール会員。
(デメテールはビオディナミ農法の普及を目的とする国際的な団体)
予約販売・イム・ヴァインゲビルゲ・グリューナー・
フェルトリーナー・スマラクト [2002] ニ...


木は新月でしたが、逆に満月の時がいいというのが、
小笠原のムーンソルトです。
月の引力が最も強い満月の日に、海のミネラル分が上層に引き上げられる。
その海水から塩を作ることからMOONSOLT(ムーンソルト)と名付けられたそう。
本格的天日塩小笠原自然海塩
ムーンソルト(粒小)100g 070413春05

こちらは、和歌山県串本町潮岬にわく海洋深層水から作られた塩。
もともとミネラル分が豊富な海水が、満月の大潮の時にはさらにより多くの
ミネラルを含むのだとか。
満月の大潮の満潮時にとった海水から作られた塩のお味は?
満月の塩 200g

ムーンソルトも掲載されています。
全国の厳選された食材、調味料を取り上げ、解説。
わが家の食卓がガラリと変わるたべもの発見ガイド

なんだか話しが食べ物にずれてしまいました。
イタリアで大の字》の中の体験記は、
前のに《さおり&トニーの冒険紀行 ハワイで大の字》比べ、
大の字になってリラックスという体験がなかったのが少し残念。

イタリアで、大の字になって心から解放されるという体験は、
なんだろうなーと考える毎日です。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(3) 
共通テーマ:旅行

nice! 1

コメント 1

ぴょん太

実は気になっていた本です。ヨーロッパまではなかなか行けないので、結構気になるんです。(せめて気分だけでも旅行を!)
by ぴょん太 (2007-04-27 19:21) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3

トラックバックの受付は締め切りました