「プレカリアート」とは? 神に祈って得たモノは疑わしい。
最近、ところどころで見聞きするようになりました。
2009年5月18日、朝日新聞。
「21世紀のキーワード」は、この「プレカリアート」を
取り上げて解説しています。
《「不安定な」(英語でprecariousm、イタリア語で
precariato)と「プロレタリアート」をかけあわせた造語で
あって、「不安定な労働者」をさしている。》
なぜイタリア語が出てくるのか?
それは、
《03年、イタリアの路上の落書きから派生したと言われ、》ているから。
英語のprecariousの意味。
研究社、ルミナス英和辞典。
http://www.kenkyusha.co.jp/modules/08_luminous/index.php?content_id=1
アルクの語源辞典。
precarious
http://home.alc.co.jp/db/owa/etm_sch
イタリア語のprecariatoも同じですが、
語源は、「祈る」を意味する接頭辞prec-。
こちらに詳しく解説されています。
《precarious 不安定な,危険な [ priKE:rias ]》
http://www.luggnagg.com/va/openlist/precarious.html
「ジーニアス英和大辞典」。
《初17c;ラテン語 precarius(疑わしい,不確かな)より.
「prec-(祈願) + -arious(…性の)=祈願によって得られたものは疑わしい」》
中世ラテン語の動詞 precari. (懇願する、頼む)から、
イタリア語pregare,フランス語prière,英語prayerが。
格差社会、経済危機で、今後、
このプレカリアートという言葉を目にし、
耳にする機会が増えそうです。
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