アリタリア航空、労働組合が再建策に反対で、15日にも欠航が相次ぎ、破産かも。 [気になるニュース]
負債を引き受ける清算会社になるとの再建策についてお伝えしました。
《アリタリア航空破綻。会社は二分割され、新会社と清算会社に。》
どうもその雲行きが怪しそうです。
上記の再建策、新会社への以降には、
大幅な人員削減が必須で、
その合意を労働組合がすることが必要でした。
しかし、それが…。
9月14日、読売新聞。
《イタリア最大の航空会社が破産危機、労組反対で再建不調》
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080914-OYT1T00424.htm
《経営再建中のイタリア最大の航空会社アリタリア航空が、
破産の危機に直面している。現在の再建策では
大幅な人員削減が避けられないとして
労働組合が強く反発しているためだ。》
人員削減は、7000人規模のものが予想されていました。
しかしそれを労働組合が飲めなかったようです。
ベルルスコーニ首相が労働組合の幹部の説得を
したようですが、成果はあがっていないよう。
すでにアリタリア航空は、ベルルスコーニ首相の示した枠組みで、
8月29日に会社更生法の手続きを申請していたのですが、
その動きもとまったよう。
法律を改正してまで、アリタリア航空を更正する方向で動き出していたのが、
このままだと実らず、清算され破産し、なくなってしまうことになります。
毎日数億円の赤字を出し続けていると言われるアリタリア航空。
以前にもお伝えした通り、毎日の運航に必要な資金は、
春の時点では、7月に厳しい状況になるとのことでした。
記事にもある通り、このまま膠着状態が続くと、
欠航になり、大きな混乱が発生する可能性もあります。
この秋、冬、アリタリア航空で旅行を予定している方は、
このニュースに無関心ではいられませんね。
毎日新聞、8月15日。
《伊アリタリア航空:燃料代未払いで一部運航停止の恐れ》
http://mainichi.jp/select/world/news/20080915k0000m020119000c.html
この記事では、すでに《資金繰りの悪化で燃料代が未払いになった》とあり、
《イタリア航空当局はライセンス失効の可能性を示唆し》ていますね。
しかし一方で、
《労働組合も14日、態度を軟化させてきており、
買収交渉が進展に向かう可能性もある。》とも。
労働組合も主張を激しくしすぎて、全社員が職を失う、
つまり金の鶏をつぶしてしまうことはしないと思うのですが…。
(アリタリア航空は、金の卵を産むどころか、
飼い主から金を奪う鶏かもという意見もあり、それならいっそということも…)
毎日新聞、
《伊アリタリア航空:資金枯渇 燃料不足で一部運休の恐れ》
http://mainichi.jp/select/world/news/20080915k0000m020037000c.html
ANSA、9月14日。
《ALITALIA: IL GOVERNO STRINGE, C'E' L'INCOGNITA PILOTI》
http://www.ansa.it/opencms/export/site/visualizza_fdg.html_760676909.html
Il Sole
《Alitalia: accordo raggiuntoper il personale di terra》
http://ilsecoloxix.ilsole24ore.com/italia_e_mondo/2008/09/14/1101753904895-alitalia2.shtml
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