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羽田空港国際化にアメリカは激怒? 週刊ダイヤモンドの記事。

羽田空港の国際化については、このブログで度々お伝えしています。

羽田ーロンドン線も就航可能に。日英航空協議で合意。

様々な国が羽田空港から就航便を飛ばすと決めた中で、
これまで一カ国だけ航空協議が物別れに終った国がありました。

アメリカです。
その事情を週刊ダイヤモンドが記事にしています。

ダイヤモンドオンライン、2008年11月21日。
《羽田空港国際化に米国激怒 アジアゲートウェイへ茨の道》
http://diamond.jp/series/inside/08_11_22_002/《「いまさら羽田国際化というならば、うちの成田の発着枠をすべて羽田に変えてもらいたい」

 これが成田から国際線を飛ばしている欧米大手航空会社の本音だ。》

なぜなら成田開港に伴い、羽田→成田に代えられ、
《「羽田国際化など何をいまさら」(米系航空会社幹部)。》との感情があり、
更に
《成田に機能を集約している欧米系にとって羽田に路線を張るのは、
羽田にもベースを持つ日系勢とは事情が異なり、コストアップ要因となる。》

怒りをさらに増幅させたのは
《欧米路線が羽田に就航できるのは深夜早朝時間帯に限る
という条件での就航要請》だったから。

これを欧米側は、《日本のエゴ以外の何物でもないと》言っていると。

確かにアジアの国は、深夜早朝だけでなく、昼間の枠がありますね。

羽田空港の国際化推進。発着枠6万回増加。
昼間の3万回はアジア。夜間の3万回は欧米。


この差別的な扱いに欧米(中でも米系)航空会社は怒っていると。

けれど、政府の規制改革会議や国交省の前田隆平航空局長は、
今後、昼間の発着枠の拡大を(アジア以外にも)認める旨の
意向・発言をしています。

こうした動きは、「羽田は成田の補完である」との
従来の国が考える両空港の枠組みを踏み出すものです。

ダイヤモンドも規制改革会議は航空局長に関する事実は書いています。
けれど
そこから
《しかし、実現に向けて現政権がどこまで尽力するかは未知数。》で、
《10年に拡張される成田、羽田を有効活用し、日本をアジアのゲートウェイにする
という国策は、政治と経済が混乱するなかで外圧も加わり、
絵に描いた餅に終わる危険をはらんでいる。》と結論づけています。

この辺りは、自分の感触とは少し違いますね。

外圧、特に米系の航空会社からの圧力は、
究極には羽田の昼間を含めて就航便を認めよということであり、
それは日本をアジアのゲートウェイに促進する方向で働くと思います。

確かに現政権がこうした方向性を支持して、
動かなければ、
記事の通り画餅に終ると言えるのですが。
これはどんな問題に対しても言えることですね。

この記事を書かれた臼井さんは、
成田空港の扱いに関しては微妙な問題があり、
国がより羽田を優先するという所までは踏み込めない、
それ故、欧米系航空会社の要求には応えられず、
ゲートウェイ化は無理
と考えられているのかもしれません。

ともあれ、
成田と羽田両空港の有効活用に関しては、
過去の歴史にとらわれない大胆な枠組みを
考える必要があると思いますね。





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