あの冷凍みかんの作り方 [グルメ]
懐かしの冷凍みかん。
2006年、GTPという女性バンドのその名も
「冷凍みかん」という曲がヒットし、少し話題になりました。
若い方の中には、食べたことがない方もいらっしゃるかも。
でも今でも売られているんですね。
冷凍みかんといえば、列車の旅。
長距離の旅行に欠かせないものでした。
一応、GTPの《冷凍みかん》を紹介しときますね。
2月4日、読売新聞の《ふーどきFood記》は、
《冷凍みかん コチコチ 染みる甘さが懐かしい 今も年間800㌧》と
冷凍みかんの記事です。
冷凍みかんの好きな作家荒俣宏さんの
ブログの記述を引き、その魅力を紹介。
またGTPの「冷凍みかん」の曲のヒットで、隠れファンが多いと。
曲作りにあたって3人は、製造現場を訪れたそう。
そこで記事の筆者も、日本発の冷凍みかんを開発し、
最大手の小田原の青果業者「井上」を訪れます。
夏は暇だったので作り始めたと会長。
その後、デリケートという冷凍みかんの作り方を書いています
皆さんは、冷凍みかんを自作したことはありませんか?
あたしは、何度もあります。
冷凍ミカンをいつでも食べたいから。
販売場所が限られていますからね。
でも自作すると皮が黒っぽくなったりして、
美味しさ云々より前の段階で失敗してしまうのですね。
記事に記された作り方を見ると、かなり手間をかけています。
《完熟したミカンを2週間以上風にさらし、皮の水分を抜く。
これを零下35度で急速凍結する際、あらかじめミカンを
零度の水に短時間浸し、1㍉未満の氷の皮膜を作る。
この膜が黒ずみや実の崩れを防ぐのだ。》
なるほどただ単に、冷凍すればいいって訳じゃないんですね。
その後も結構、大変。
《凍結後は零下25度以下で保管、販売店にも零下15度以下の
保存を求める。
「でも今じゃあ東京駅のキヨスクも冷凍庫を持っていない。
結局うちが構内の地下に専用の冷凍庫を置いているんです」。
夏場はその管理だけで8人の従業員が交代で駅に常駐する。》
え、そうなんですか?
そこまで手間がかかるんですか。、
それなのに
《値段はもう20年以上4個入り400円のままだ。》とは、
「井上」は、えらいとしかいいようがない。
オレンジ類の豊富なイタリアで、
この冷凍ミカンは受けるかなと思い、
イタリア人に尋ねたことがあります。
「冷凍ミカンはイタリアで売れるか」と。
でもダメという返事がほとんど。
なぜなら、イタリアではアランチャ(オレンジ)の
美味しいジェラートがあるから。
そうでした。イタリアには世界一美味しいアイスがあるんでした。
それに今回、作る手間、流通段階の保管の難しさを知り、
やはり無理だと悟りました。
とてもイタリア中に自社の冷凍庫を持つなんて出来ない。
あ、でもジェラートは売っているから、もしかして…。
あの素朴な味を是非、イタリア人にも。
あきらめきれなく、一人であれこれ悩んでいます。
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