SSブログ

島根の冬の風物詩。「赤貝」を酒蒸しでいただく。 [グルメ]

蔵前のおばさんが、2011年12月16日金曜日、夕方前、
母に二つ、食べ物をくれたのだとか。

一つは、おばさんの経営しているホテルで、
中国人の団体さんが急にキャンセルになったので、
その朝食用のパン。

そしてもう一つは、おばさんの最近の楽しみである
バスに乗っての三越本店での買い物、
そのおまけで、三越前にある「にほんばし島根館」で
買い求めた「赤貝」です。

パンは、シンプルな丸パンで、エコノミーなビジネスホテルで
出すにしては、なかなかの高級品。

さて困ったのが、もう一つの赤貝。
殻のままで生で、ビニールの網に入っていたのだとか。

おばさんも勢いで買ってはみたモノの、1人暮らしだし、
調理も面倒だしということで、こちらに回ってきたのです。

母が、自分に「赤貝もらったけど、どうして食べる」
と聞いてきたので、まだその姿を見る前から、
「赤貝なら、刺身か、酢の物がいいんじゃない」
と答えたら、殻をあけて下ごしらえが面倒だと。

「寒いし、殻ごと、酒蒸しは? それならめんどくさくないし」
という訳で、「赤貝の酒蒸し」が夕食に並ぶことになりました。

深鍋で作られた赤貝の酒蒸し。
皿に盛られて出てきたのですが、
なんだか、自分が思っている赤貝と違う。

外側の殻が白くて縦に筋がはいっているのは、
赤貝によく似ているのですが、
筋の数が少ないし、やけに小さい。

中の身も蒸したせいなのか、色もさえないし、小さい。

食べ始めても、やはり覚えている赤貝の味ではない。

「これ、赤貝?」
「おばさんは、そう言って、くれたんだけどねー、
おかしいねー」

調べて見ると、島根県で「赤貝」は冬の風物詩で、
12月やお正月によく召し上がるとのことですけれど、
島根で言う赤貝は、関東のそれではなく、
「サルボウ貝」なんだとか。

《にほんばし島根館》
一年ほど前の記述ですが、2010年12月7日。
《◆島根の冬の風物詩・赤貝(さるぼうがい)入荷中です》
http://www.shimanekan.jp/bsn/topic_back1101.html
(去年だと水、金に入荷していたよう。今年もそうなんでしょうね)

《あかがい(さるぼう)》
http://www.maff.go.jp/chushi/chisanchisyo/dentou/ryouri/32simane/akagai.html

《中海のサルボウガイ復活を目指して!》
http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/suisan/shinkou/umi_sakana/tobics/index.data/tobics035.pdf

《あかがいは、島根、鳥取県境にまたがる中海(なかうみ)で盛んに捕れたことから、
正月料理には欠かせない一品となっている。
海のうまみが詰まった貝を、殻ごと器に盛るのが流儀で、食べ出したら止まらず、
飯台の上に貝殻の山が築かれることもしばしばだ。
現在では、瀬戸内、岡山県産が主流となってい》

うーん、残念ながら現在は、島根県産ではないことが多いのですね。
そして、サルボウ貝は、今や高級品となってしまった赤貝(本玉)にかわり、
佃煮などの加工品では、全国的に「赤貝」となってしまっているようです。

なんだか、こちらも残念なことですね。
サルボウ貝もむき身にすれば味は
赤貝(本玉)と変わらないと言うのですが……。




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました