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上海対熊本、スープ春雨対決 [グルメ]

大学時代の同級生は、熊本出身でした。
あるとき、小学校時代の給食の話になりました。
熊本では、「タイピーエン」という料理が給食に出る。

その正体(というほど大げさではないのですけど)は、
野菜がたっぷり入った具だくさんの春雨スープです。

2月25日、東京新聞朝刊の東京版に、
このタイピーエンが紹介されていました。

「太平燕」と書きます。

記事にも、《中華料理店はもとより、学校給食にも出されるという
定番メニューだ。》と書いてあります。

どんな具と味なのか、詳しく紹介しましょう。

《エビ、イカ、ブタ肉の細切り、緑豆春雨に、白菜、ニンジン、シイタケ、
タケノコ、キクラゲなど季節の野菜を鶏がらスープで煮込む。彩りに
かまぼこを加え、塩こしょうで味を調える。揚げ卵と香菜をトッピングして、
仕上げの香りづけにごま油を少々。》

いかがですか?
長崎のちゃんぽんにも似ていますが、
麺が春雨であること、とろみがないことなどが違いますね。
(長崎でもこの太平燕を出している店があるとか)

東京で食べられるのが、浜松町の《中国酒家 貘》。
ぐるなびの中国酒家 貘
港区浜松町2の12の9、倉田ビル 電話3431-8988

こちらの太平燕は、豚骨スープも加えているうようです。
(ご主人が熊本出身で最初はしゃれで出していたとか)

さて、この太平燕ですが、《もともと、中国福建省で祝い事などに出される
スープ料理。それが熊本に伝わり、現在のような形になったという。》

《最近では、カップのインスタントも登場し、全国区になりつつある》とか。

エースコックなどから出されている春雨スープは、
カロリーが低い割りに満腹感があるということで、
OLのかたがたのランチとして、人気になったとか。
(エースコックからは、2005年に「太平燕」が出ている)

さらに地元、熊本のヨネザワフーズからは
《中華風春雨スープ カップ太平燕(国産春雨使用)》という製品が、
2006年8月に発売されています。
(他に2005年に西日本食品工業がカップ太平燕を)

愛好者の集まり、食べ歩きなどの情報を掲載しているのが、
熊本太平燕倶楽部》。
太平燕の名店の一つ熊本の《紅蘭亭の華僑菜、太平燕の説明ページ

紅蘭亭は、点心類がついたセットがお得。
紅蘭亭の本格中華料理お試しセット!!■ 太平燕1~2名様用1食
■焼餃子10個■菜肉包子6個■中華...


読売新聞の《ふるさと食風土記》の《太平燕
読売新聞の《小泉武夫の食味学 … 太平燕(たいぴーえん)
全国の地元の麺料理をレポートする《イケ麺!》にも、
この太平燕は紹介されている。

さて、スープ春雨の人気店が渋谷に開店しました。
「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」、
2月26日の日経流通新聞に出ています。

麺は春雨。スープは、白湯と5段階の辛さの麻辣湯の2種類。
(スープと辛さを選びます。初めての人は、1~2番から始めては。
相当辛いです。辛いものが苦手なあたしは、1番で十分。
なお0番が白湯バイタン)
具は、野菜を中心に魚介、肉類など40種類から選んで、
トッピングする形式です。

基本は、3種。(650円、スープに激辛、極辛を選ぶと750円)。
追加のトッピングは1品100円。

トッピング材を選んでプラスティックの白いかごに入れ、
店の人に渡して調理してもらい、
出来たものを受け取るという方式です。

人気がある《トッピング材は、麩(ふ)を油で揚げた「フータマ」。》
(これは、まだ食べていないな。一番人気ですとかポップがあると、
逆に選ばないというひねくれ者なので…)

1月20日過ぎにオープンしたばかりですが、結構にぎわっていますね。

食べ方としては、最初はそのまま。
それからテーブルにある刻みにんにく、黒酢、山椒などを
少しづつかけて味の変化を楽しむといいかも。

「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」、
東京都渋谷区桜丘町15-18北沢ビル1階
電話 03-3780-0066
営業時間 11:30~23:00

《上海で人気の》とありましたが、昔行った時にはなかったような。
多分新しいお店なのでは。
そもそも麻辣湯は、四川料理のような気がします。

太平燕に似たものは、台湾で食べたことがありますね。
台湾は、福建省とかかわりが深いので、
伝えられたのではと思います。

なお渋谷の《かまどか 渋谷店》という居酒屋で、
現在、太平燕を出しています。
ぐるなび かまどか渋谷店のメニュ
また銀座にある熊本県のアンテナショップ《銀座熊本館》で、
太平燕を販売しています。
〒104-0061   中央区銀座5-3-16 電話03-3572-5022

で、太平燕と七宝麻辣湯のどちらが好みかという話になるのですが、
具がたくさん一緒に入っている太平燕がいいかなー。
でもスープは、麻辣湯で食べたいような。
(七宝麻辣湯でもトッピングをたくさんすればいいのだけれど、
それだと高くなるんだよね)

ところで、上海で七宝というと、水郷の町七宝なのですが、
そこと何か関係はあるのだろうか?
近いので、豫園などとともに観光コースとして組み込まれていることが多い。

上海旅遊事業委員会の古鎮七宝のページ》(日本語)
なんと日本(福岡)の豚骨ラーメンの店(おそらく味千)が七宝にあるとか。
(味千は、上海市内にいくつも支店を出している。日本ラーメンの代表)
《上海ウォーカー》の《七宝老街》(日本語)
 
ここは、七宝老酒という白酒が有名。
また小吃と呼ばれる小さな屋台のお店がたくさんある。
(ここでスープ春雨を出しているのかな?)

なお熊本には辛しレンコンという郷土料理があるが、
上海の七宝には、レンコンの穴に米をつめ、
甘く味付けした料理がある。(水郷なのでレンコンが名物)
もちろんシーズンには、上海がにが。

具も全部入り、スタンダードな太平燕。
熊本発 春雨中華スープ太平燕(タイピーエン)2~3人前 2セット入り
餃子好きにはちょっと気になる、水餃子入りの太平燕
熊本名物・野菜たっぷり水餃子入り
太平燕(タイピーエン)4食セット【送料無料】


追記(2月27日)
読売新聞夕刊にも《七宝麻辣湯》の記事。
上で書き忘れたが、ここの《春雨は紅芋から作られており、日本で一般的な
緑豆から作られた春雨より太めで、モチモチとした食感。》
(赤くはない)

 


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nikitoki

日本航空は2014年6月1日から8月末まで、欧米路線で、「くまモン」をテーマにした機内食を出します。去年の同時期に続き2度目のコラボです。メニューは熊本名物の麺料理「太平燕(タイピーエン)」とカスタードケーキのセット。パイロット姿のくまモンが描かれた容器に入れて出されます。対象便は羽田・成田ーニューヨーク、ロンドン、パリ、フランクフルト便など10路線のプレミアムエコノミーとエコノミークラス。
《好評のJAL国際線機内食「AIRくまモン」再登場》
http://press.jal.co.jp/ja/release/201405/002937.html
by nikitoki (2014-05-23 08:44) 

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