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新春浅草歌舞伎。あの獅童が奮闘。「未来石鹸」を発見

1月11日、新春浅草歌舞伎第2部に行ってきました。
花形歌舞伎は久しぶり。

浅草公会堂に向かう道で、
「気になります 未来石鹸」という広告を見つけて、
文面通り、気になって、どんな石鹸なのか、
色々想像してしまいました。

皆さんはどんなものだと思われますか?

また途中、お休みの店のシャッターの前に、
京都でよく見る「犬矢来」みたいなモノが置いてあり、
そこに「店頭就寝厳禁」と書いてありました。
ホームレスの人や酔っぱらいが眠り込まないように
置かれているみたいですね。

もともと犬矢来は、京都の町家、料亭など壁の外側、
通りに面したところにある垣根。
主に竹でできていて壁の中ほどから、ゆるやかなふくらみを
もった曲線で、斜めになっています。
犬が用足しをしないように、壁の泥よけ、
また雨宿りをさせないため(盗み聞きを防ぐ)などの目的で
置かれているそう。

浅草に置かれていたものは、そこまでの風情はありません。

午後3時、第2部開演。
客席はほぼ女性で、歌舞伎座より若い女性が目立ちます。
晴れ着姿の人は年輩の人に多し。
著名な料理評論家の顔も。

冒頭、お年玉として片岡愛之助の年始ご挨拶。
客席に下りて質問を受け付け、答えるサービス。
(質問をしてくれた人には手拭いプレゼント)
愛之助のファンとおぼしき女性が、「好きな食べ物は?」
「身替座禅の玉の井のしどころは?」などの質問。
(ちなみに焼き肉といちごが好物だそうです。愛之助は、
以前、銀座で見かけたことあり。その時はファンの集いの
お茶会だったようで、多くの若い女性がいました。人気あるねー)

最初の演目は、「義経千本桜」の「渡海屋」と「大物浦」。
獅童の知盛。七之助の典侍の局、勘太郎の義経。弁慶は男女蔵。

獅童は健闘。知盛になってからの重みがもっと欲しいが、
それはこれから年を重ねてくればと期待。
立ち回りで重心が高い所があり、落ち着かない点、
見えの静止が決まらない点などが、重みのなさの原因か?
だが若いだけあってか、立ち回り、最後の入水の
飛び込み(後ろ向きに倒れ込む)は切れあり。

他の演者も、全体に若いだけに口跡はよく、聞きやすい。
が、メリハリという点では工夫も必要。(単調になりがち)

30分の休憩をはさみ、二つ目は「身替座禅」。
勘太郎の右京。亀鶴の太郎冠者。愛之助の玉の井。

客席が大いにわく。
以前、歌舞伎座で勘三郎の右京。団十郎の玉の井を見た。
花子の元から帰ってきた右京の花道の出。
浮かれた様が一つの見せ所。
勘三郎は、実生活でもかくありなんと思わせる色気と、
面白みを強く感じさせた。

勘太郎は、上手になぞっている感じ。
色気が出るまでには、まだ随分授業料が必要そう。
けれど、フレッシュさ、清々しさがあり、
見終わった後、好感を持てる。(根が真面目なのかなー)

愛之助の玉の井は、夫を思う妻の愛らしさと、
裏切られた時の怒り、恐さを十分に表現。
怒っていながらも、愛嬌を感じさせる。

第1部では獅童が玉の井をつとめている。
そちらも色々な意味で見たかったような…。

大いに笑って楽しみ、幸せな気分で、
帰途につくことができた。
正月の観劇は、かくありたい。もうけもの。

打ち出しは、6時40分。
夜が早い浅草とはいえ、これは早すぎ。
一考してほしい。

これから夜ご飯をというご婦人方を迎えに、
「どぜう 飯田屋」の若い衆(わかいし)が、
提灯をもって、お迎えに。面白い趣向。
平成之芝居茶屋」というサービスとのこと。

1階ロビーには、浅草に江戸時代の芝居小屋を
とのポスターと署名用紙。(勘三郎が提唱している)
10万人の署名を集める意気込み。
(壁に署名用紙がつり下げられているので書きにくい)

寄り道せずに地下鉄の駅に。
途中、未来石鹸の看板。
今度は、「使ってください 未来石鹸」とのうたい文句。
ガラス窓にポスター。

未来石鹸は、完全有機栽培のハーブ石鹸でした。
(カモミール、ラベンダーなど5種類。1365円)
時間がなかったので、購入せず帰宅。

これからの歌舞伎を支える花形のためにも、
未来石鹸、買っておけば良かったと反省。

探したら、未来石鹸のホームページありました。
ホームページからサンプルも請求できます。
さらに高級バージョンの未来石鹸 EXというのもある模様。

 

りょうけん 料簡
いちじょう 一定
たまはばき(たまばはき) 玉箒(お酒の異名)


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momo

浅草を訪れた際には
   「浅草 むぎとろ」にも立ち寄って下さい。

「とろろいも」の入った「かりんとう」、とろりん糖と言う
おもしろいものがあります。

猫のブログ以外にも
http://55smallhaccp.at.webry.info/
と言うブログも書いてます。
by momo (2007-01-11 23:52) 

nikitoki

帰宅して、朝日新聞夕刊を見たら、「なまねた」というリレーコラムの担当は中村勘太郎。テーマは「こだわり」、タイトルは《「全制覇」「速足」「時計回り」》、勘太郎のこだわりは何なのでしょう。《今月は2日から東京・浅草公会堂で「新春浅草歌舞伎」に出演中です。毎朝のお供は車内に流れる「ディズニー」音楽。》そうなんですね。勘三郎一家は大のディズニーファン。こだわりは、ディズニーだったのです。コラムは、以下、ディズニーについて書いています。一家でロス、フロリダ、香港、パリ、東京の全ディズニーを回った「全制覇」。園内を「速足」で回る。(特に勘三郎)そして、東京ディズニーランドは、「時計回り派」と。《現代のアーケードを通ったら、過去の世界へさかのぼり、未来を経て、現代に帰っていく─。》あ、一緒だ。思わぬ共通点を見つけて、一気に親近感を抱きました。
by nikitoki (2007-01-12 00:16) 

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