イタリアの立ち飲みエスプレッソの値段は、どこでも一緒なのか? [イタリア]
タイトルからわかる通り、食にまつわる物語です。
3月15日は、《エスプレッソ(イタリア)》。
その記事の中で、気になることが書かれていました。
以前、自分の友達から聞いて、調べた題材です。
それは、
エスプレッソの値段は政府が決めていて、価格が統制されているというもの。
読売の記事では、以下のように記されています。
《その国で最も大事な「モノ」は、政府が値段を決める場合がある。
かつての日本のコメのように。イタリアでは何と、エスプレッソなのだという。》
筆者の方が知ったのは、イタリアのトリノでだそう。
そのトリノで生まれ育ったサッカー記者の
ウィリー宮原さんという方の、発言を引いています。
《「カウンターの立ち飲みならエスプレッソ一杯はどこも同じ。
ほぼ0・9ユーロ(約110円)」》。
上に記したように、全く同じ話をバールの本を出した友人に聞きました。
《バール、コーヒー、イタリア人―グローバル化もなんのその (光文社新書) 》
(アマゾン)
一瞬、なるほどと思ったのです。
というのは、立ち飲みの値段は、
上の宮原さんが語るように
大体同じ値段だったからです。
しかし、色々、調べて見ると、どうも上の話は、
今は違うのではないかという結論に至りました。
日本のコメが、現在は統制価格でないように、
エスプレッソも、昔、価格統制があったようですが、
現在は、価格統制されていないらしいのです。
実際、色々、行ったことのあるバールの立ち飲みの
エスプレッソの値段は、わずかですがですが違っていました。
またイタリア人やイタリア在住の日本人、数人に聞いた所、
「かつては、確かに政府が価格を統制していたが、
それは、取り払われた」と教えてくれたのです。
というわけで、記事に、今は違う旨を書いていた方が
誤解がないと思うのですが…。
さて、記事では、カフェが街の至る所にあるトリノをとりあげ、
100年以上の歴史のある老舗である「カフェ・トリノ」を紹介。
さらにエスプレッソにココアとクリームを加えた、
トリノの特有の飲み物であるビチェリン
(チョコレートドリンク)についても書かれています。
また「映画の街」であるトリノの側面も取り上げています。
トリノは、記事にもあるとおり、
ヨーロッパで最初の映画産業が産まれた街で、
国立映画博物館もあるんですね。
そうそう、日本でも何年か前に公開された作品「トリノ、24時からの恋人たち」は
トリノが舞台で、主人公の一人は、映画ミュージアムの夜警をしていました。
《トリノ、24時からの恋人たち》(公式サイト)
http://www.crest-inter.co.jp/torino24/
《トリノ、24時からの恋人たち [DVD]》(アマゾン)
記事では、トリノを「チョコレートの都」とも。
そうです。
こちらを支配し、トリノというかイタリアに初めて
チョコレート(カカオ)をもたらしたサボイア王家の影響もあり、
チョコレートは、美味しいですね。
《トリノのチョコレート史》
http://www.consonante.jp/shokuzai/cioccolato.html
(トリノの「カステッロ広場の老舗カフェ”バラッティ エ ミラノ”の
チョコレート!」を紹介・販売するサイト内)
《マイケル・ジャクソンとジョニー・デップをつなぐチョコレート》
でも書きましたが、トリノのチョコメーカー「ドモーリ」の製品が大好き。
《イル・ブレンド(ドモーリ)》(楽天)
「美食の町」、「建築の町」など様々な側面があり、
魅力あふれるトリノ。
それについて紹介しています。
イタリア政府観光局のサイト内、
トリノの見所について。
http://enit.jp/blog/%B4%D1%B8%F7%A4%E2%CC%A5%CE%CF%A1%AA%A5%C8%A5%EA%A5%CE%A4%CE%B8%AB%BD%EA.pdf
あ、そうそう、トリノは、黒魔術の大三角の一つでも…。
ノストラダムスが、一時滞在し、こちらに碑文を残していると言われています。
またエジプト博物館がこちらにはあり、ファラオの呪いが…。
さらにキリストの遺骸を包んだとされる
聖骸布がある聖ヨハネ大聖堂。
《イエスのDNA―トリノの聖骸布、大聖年の新事実》(アマゾン)
トリノを始め、ピエモンテ州の情報が詳しいのが、
《ピエモンテ大好き倶楽部》
http://piemonte.jp/index.html
その中で、上に記したような、
ちょっと不思議なトリノの話題が書かれているのが、
《トリノはイタリアの外国か!?》
http://piemonte.jp/turismo/torino.html
ピエモンテの情報が満載。
《麗しの郷ピエモンテ―北イタリア 未知なる王国へ》(アマゾン)
関連エントリー
《イタリア流立ち飲み、バールが日本にも。バールの楽しみ方》
《正しいエスプレッソとは? スタバはエスプレッソじゃないよとイタリア。》
またトリノに行きたいなー。
次こそは、カフェ・トリノのデミタスカップを手に入れたい。
(もちろん、お金を払ってですよ)
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