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勝訴なのに赤字。短パンで視察の原告男性、航空手荷物の遅れ訴訟で。 [旅行]

この夏のバカンス。日本に帰ってきた時の荷物が出てきませんでした。
2日だか3日遅れで到着。帰国便だったので、実質的な被害なし。
で、補償もなしです。

KLMに預けた荷物が遅れ、短パン、Tシャツ姿の視察をしなければ
ならなかった男性が訴えていた訴訟。判決は確定したんですが、
その後もゴタゴタが続いています。

10月28日毎日新聞夕刊「勝訴なのに赤字」
手荷物遅配:航空会社に勝訴も赤字 仙台地裁で係争続く
損害賠償を求めた男性2人は、訴訟で慰謝料を4万円得たものの、
訴訟費用の負担が6万円となってしまい赤字。
これに不満という訳で、判決後も争っています。

もともと預けた荷物が行方不明になったのは、’00年9月、イタリアの空港。
預けた荷物が行方不明になり、手元に届いたのは5日後。
その間、短パン、Tシャツで視察をせざるを得なかった男性の訴えを
一部認め、仙台地裁は慰謝料4万円を言い渡し。
(遅配1日の別の男性の訴えは棄却)。
判決は、’03年2月。その後、控訴、上告して争っていたが、結局、1審判決が
昨年5月に確定した。何でも航空会社に勝訴したのは全国初なんだとか。
けれど、「KLM側が原告に求めた口頭弁論の日当や準備書面の
書記料などの訴訟費用については、仙台地裁は男性側の負担を
約6万円と認定する確定処分を行った」。

つまり慰謝料は4万円認められたが、男性側は訴訟費用6万円を
負担しなさいということになった訳ですね。

だから、「裁判には勝ちながら、実質は2万円の赤字という結果
になった男性側は」、その「取り消しを求めた異議申し立てを
始めた」んですけど、KLM側はもう確定したことと主張していると。

「今後、男性側の異議を認めるかなど判断する」らしいんですけど、
皆さんはどう思いますか?

なおこの訴訟については、ホームページが開かれています。
KLM手荷物遅延訴訟の紹介のページ」(判決全文などあり)

荷物の不着、延着に備えて、機内持ち込み荷物に
最低限の着替えは持っていくこと
なんて昔はアドバイスされましたが、最近は機内持ち込み自体が
制限されてますからね。
(下着やシャツくらいは大丈夫だと思うが…)

でも思うに、普通、こうした場合、これまでの経験上は、
洗面道具とか下着類だとかは、航空会社が用意したものをくれたり、
さらに迷惑代を含んだ幾ばくかのお金は出るんですけど。
(新しく購入した服のお金はさすがに無理でしょうけど)
この男性は相当、運が悪かったと思いますね。

航空会社の担当者が「四角四面」の人だったのかなー?

旅には、荷物の延着に限らず、理不尽はつきもの。
様々な理不尽を独特の文体でつづった面白本。

自分がこんな目にあったら、平常ではいられないけど、
他人があった話を見聞きするのは、楽しいんですよね。
「他人の不幸は蜜の味」ってことですか?

アジアをディープに旅した人なら出会って普通な出来事を、
ユーモアを交えて書いていて、思わず笑ってしまいます。
最近、つらいことがあったアナタ。一読をお勧めします。

旅の理不尽―アジア悶絶編

旅の理不尽―アジア悶絶編

  • 作者: 宮田 珠己
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1998/02
  • メディア: 文庫


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