SSブログ

ニホンカワウソ。絶滅指定へ。道後動物園のカワウソ「マツ」。大叔父は、カワウソに騙された。獺祭。 [気になるニュース]

国の特別天然記念物で、「絶滅危惧種」に指定されていたニホンカワウソ。
2012年8月28日、環境省は「絶滅種」に指定したと明らかにしました。

最後に生存を確認されたのが昭和54年(1979年)、
高知県須崎市で目撃されたもの。

以来、30年以上、たっている
というのが、その理由のようです。

残念ですね。

実は、小さい頃、ニホンカワウソを見たことがあるのです。
小学校にあがった頃でしょうか、
家族で、松山の道後動物園に行きました。

そこにいたんです、ニホンカワウソが。
名前は、松山の松をとって「松(マツ)」。

もともとは、愛媛県南予地方で弱ったものを
保護し、動物園で飼い始めたものだったそうです。
その後、死んしまったのですね。
(世界で唯一、ニホンカワウソを飼った動物園)

道後動物園は、郊外の砥部に移動し、
「とべ動物園」となりましたが、
その剥製は、そこに飾られています。
(伯父さんの家の近く)

ちなみに、とべ動物園のシンボルマークは、
このニホンカワウソです。

それ以来、道後動物園、とべ動物園も「カワウソ」を
飼っていなかったのですが、去年、4月、コツメカワウソを
ようやく、とりいれました。

とべ動物園、2011年4月25日。
《とべ動物園にカワウソがやってきた!》
http://www.tobezoo.com/news/rireki/news23_04_25.htm

最後に目撃された高知県須崎市は、ニホンカワウソを「市獣」に、
また愛媛県は、上に書いた「マツ」を捕獲したところから、
1975年、県獣に指定しています。(最後の捕獲例)

小さい頃、愛媛の祖母や大叔父さんから、
(ニホン)カワウソのことを聞いたなー。

祖母たちが小さかった頃は、
普通(?)に、川にいたのだそう。

大叔父さんは、魚の行商をしていたのですが、
夜や朝早く、川の近くで、カワウソに騙されたこともあったと、
話していました。

祖母は、騙されたことはなかったようですが、
カワウソの話は、よくしてくれましたね。

例えば、カワウソの恩返し。
カワウソを助けた所、毎日、
魚を届けてくれたというものです。

小さい頃に聞いたせいか、
それを本当のことのように、
ずっと思っていましたね。

他にも祖母の話には、狸、蛇などが出てくることが多かったですね。
昔は、そうした動物が、それほど身近だったということなんでしょうか。

カワウソは、とった魚を岸辺などに、並べておく習性があるのだそう。
そこから、「獺祭(だっさい)」という言葉が生まれたようです。

また、文章書いたりする時に、多くの書物をひろげ、
ちらかすように置くことも、意味するようになりました。

松山にゆかりの正岡子規は、
根津の住まいを
獺祭書屋と号していました。

正岡子規は、9月19日に亡くなっていますが、
そこから、その日は獺祭忌と呼ばれています。
もしくは糸瓜(へちま)忌。

そうした話から、カワウソに興味を持ち、
「カワウソの海」を図書館で
借りて読んだりしましたね。

これは、愛媛県宇和海のカワウソのお話。

《椋鳩十全集〈20〉カワウソの海》(Amazon)


ニホンカワウソ。
南宇和や高知のどこかにいてくれないかなーと
思う自分がいます。

関連エントリー 日本酒「獺祭」について触れています。
日本の食、フランスで旋風。海外に向けて情報発信すれば…。


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:ニュース

nice! 1

コメント 4

nikitoki

環境省などによると、7月の調査でカワウソのフンを7つ発見。そのうち2つをDNA分析したところ、べつべつのものと判明。少なくとも2匹いると思われるとのこと。ただフンが古く、朝鮮半島など大陸にいるユーラシアカワウソかニホンカワウソかの判別はできなかったとのこと。ユーラシアカワウソである確率が高いというのが専門家の意見。朝鮮半島では30キロ離れた離島にもユーラシアカワウソがいるところから、50キロ離れた対馬にも泳いでくることは可能とか。またペットとして飼っていたものが逃げ出したり捨てられたりした可能性もあるよう。
by nikitoki (2017-08-17 14:59) 

nikitoki

琉球大は2017年8月17日、ニホンカワウソの可能性がある動物の動画を長崎県の対馬で撮影したと発表しました。もしこれがニホンカワウソであれば38年ぶりの発見となります。この映像は自動撮影装置で記録されていたものとのことです。
by nikitoki (2017-08-17 15:07) 

nikitoki

環境省によるフンのDNA分析の結果ですが雄雌二匹の可能性。どちらもユーラシアカワウソである可能性が高い。雄は韓国やロシアのサハリン由来と考えられる。雌の個体はよくわからなかったとのことです。
by nikitoki (2017-08-18 09:35) 

nikitoki

環境省は2017年10月12日、長崎県の対馬で8月末から9月頭に行なった本格調査で、ユーラシアカワウソのDNAを持つオスの生息が確認されたと発表しました。韓国、サハリン地域に住む亜種に近く、ニホンカワウソの可能性は極めて低いとのことです。調査代表者である佐々木浩・筑紫女学園大教授は、日本にはもともとユーラシアカワウソとニホンカワウソの2種がいたとの考えを披露。その上で対馬の在来種は、ニホンカワウソではなくユーラシアカワウソだった可能性があることを指摘しました。「狭義のニホンカワウソの可能性は低い」が「日本にカワウソが復活したとは言える」と語っています。なんだかカワウソならぬキツネにつままれたような話ですが……。
by nikitoki (2017-10-12 16:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

トラックバックの受付は締め切りました