「皆さん。もしカルデロン問題が親戚で起きたことと想像したらどう思いますか？」。古館氏の発言。

すぐ前のエントリーが、テレビ朝日の番組に関するもの。

《「川島芳子は生きていた」とのドキュメンタリー。え、これでいいの？》

その番組の内容にも随分、驚いたのですが、
今度は、報道ステーションの
古館キャスターの発言に口あんぐり。

なんだか人生幸朗師匠みたいだなー。
（世の中の出来事、歌謡曲の歌詞などに、イチャモンを付け、
最後に「責任者出てこい」と叫んでいたボヤキ漫才の大御所でした）

番組の中で、
フィリピンから不法入国した両親が、この度、
帰国することになったカルデロンのり子さん一家の
ニュースを伝えていました。

《娘１人残し…カルデロンさん夫婦が帰国》
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=6336

それを受けて、古舘キャスターは、
「皆さん。もしこれ（カルデロン問題）が親戚で起きたことと想像したら、どうでしょうか？」
と語りかけたのです。（一字一句同じではないが、このような趣旨の発言）

耳を疑いました。
聞き間違いかと思って、家人の方を見ると、
「何、言ってんの」と半ば怒っています。

古舘キャスターは、上のような発言をしたようです。

皆さんは、どう思われますか？
カルデロン問題が自分の親戚に起こったら…。

ということは、こうですか？

例えば、親戚の叔父さんが、どこかの国（具体的な方がいいのかな？）に
パスポートを偽造して入国。
後に義理の叔母さんとなる女性も同様にパスポート偽造で不法入国。
不法入国・不法滞在している国で結婚し、子どもができて生活。
そのうち、叔母さんが警察に不法滞在で逮捕され、裁判で有罪に。

そんな親戚の叔父さん一家がいたとして、自分はどうするか？

「ありえないなー、その仮定は」

テレビを見ている方の多くは、そう思われたのでは…。

それは置いときにくいですが、置いとくとして、
上のような親戚がいたとして、
皆さんは、どうします？

親戚だから助けます？

自分の場合、
「やだな、不法入国した叔父さん一家に関わるのは…」が本音です。

その国に自分が合法的に入国して生活しているとして、
娘（カルデロンのり子さん）が一人残るというなら、
生活の援助、もしくは引き取るかもしれませんが…。

両親が不法入国した国で、一家が一緒に暮らせるように
何か働きかけたり、援助したりは、いくら親戚でもしないだろうなー。

それを古舘氏は、「しろ」もしくは、
「するのが妥当」ってことなんですかね。

上の報道ステーションのニュースの記事によれば、
国際条約「自由権規約」を批准している日本以外の国なら、
カルデロン一家のような場合、一家は、その国に一緒に
合法的に生活できた可能性があるってことですか？

日本政府は規約を批准していない訳ですが、
どうもそれを批准せよと言っているのかな？

そうすれば、今回のような家族が離ればなれになる
ような事態は起こらなかったと。

違法に入国し、もしくは不法滞在となっても、
長年、平穏に生活しているなら、後者を重視し、
その国での生活、滞在を認めるべき
という意見、考えがあるのは知っているけれど、
そして、日本でも、現在、法務大臣の特別在留許可で、
上のような事例で在留許可を出してもいるけれど、
素直には受け入れがたいなー。

昔に比べ、国際結婚が増え、
海外で暮らす日本人も増えている現在の日本。

それにしても古舘キャスターの「もしカルデロン問題が親戚に…」発言は、
視聴者の想像のレベルをはるかに超えた仮定だ
と思うのですけれど、いかがなもんでしょうか？

すいません、人生幸朗師匠のように芸がなく、
お笑いには、転化できませんでした。

けど、是非、お約束だけど、言っておきます。

「責任者でてこい！」

2009年4月13日、毎日新聞。
《不法滞在：カルデロンさん両親、フィリピンへ帰国》
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090414k0000m040116000c.html

関連エントリー
《カルデロンのり子さんの日本在留を認めるべきか？》