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「なおざり」と「おざなり」の違い。あなたは説明できますか?

これまでにもこのブログでは、
日本語について記しています。

仕事の関係で、日本語を習っているイタリア人に
質問をされるのです。
わかっているようでわかっていなかったり、
適切に説明できないことばかりで、
恥ずかしい限りです。

最近の課題は、「なおざり」と「おざなり」です。
あなたはそれぞれの意味と違いを説明できますか?



「なおざり」は、おろそかにして放っておくこと。
「おざなり」は、その場限りの間に合わせ。

どちらも、いい加減な状態・態度ですね。
違いは、
「なおざり」が、何もせず放っておくのに対し、
「おざなり」が、ともかくも何からの行為をすること。

明鏡国語辞典第二版の「なおざり」の項では、
《「家業を━にする(=軽視する)」「品質を━にして利益だけを追求する」》
との例があがっており、さらに以下のような注意書きが書かれています。

《[注意]「おざなり」は、形は似ているが、別語。
その場かぎりの間に合わせであるの意。
「自分の健康を ○ なおざりにする/× おざなりにする」
「○ おざなりな謝罪/× なおざりな謝罪」》

さらに「おざなり」については、
《「━の環境保護対策」「━に報告して済ます」
◇お座敷などでその場の間に合わせにすることの意から。》

「おざなり」の成り立ちを知っておくと、
間違えなさそうですね。

○「そねみ」「ひがみ」「ねたみ」の違い

○「関の山」の意味、語源。



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