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デルタ航空が、イギリスのヴァージン・アトランティック航空に49%出資で世界最大に。 [気になるニュース]

現在、世界の航空業界は、レガシーキャリアという、
従来の航空会社と、新興の格安航空と、大きく2つに
分かれて競争を繰り広げています。

最近は、格安航空が人気で、どんどんシェアを伸ばしています。
レガシーキャリアは、まだ長距離路線で優位ですが、
失地回復するため、系列化、巨大化の道を歩んでいます。

その動きの最先端がアメリカとヨーロッパ。

アメリカのデルタ航空は、
イギリスのヴァージン・アトランティック航空に、
49%出資することを発表しました。

現在、シンガポール航空が持っている
ヴァージンの株式を、全株取得し、
主に大西洋路線で合弁会社を設立します。

株式は49%ですが、実質的にヴァージンを傘下に取り込む形となり、
現在、最大手のユナイテッド航空を抜く、世界最大の航空会社となります。

ヴァージン/アトランティック航空は、ヴァージングループの1つで、
創業者は、冒険家でもあるリチャード・ブランソン氏。

これまで原則として独立独歩で、
独自の航空網とサービスを維持していました。
アメリカ、オーストラリアでは、格安航空も経営しています。
今後も、ブランソン氏は、51%の株式を保持しますが、
デルタ航空と深い協力をする方向に舵を切ったようです。

一方、デルタ航空は、ノースウエストと合併し、
一時世界最大の航空会社となりましたが、
ユナイテッドがコンチネンタルと合併したことで、
2位になっていました。

またアメリカン航空の買収、日本航空への出資などを
行おうとしましたが、これまでの所、実現していません。

これまで太平洋路線に強いデルタ航空は、
大西洋路線に強いヴァージンを取り組むことで、
ドル箱路線の強化を図ったようです。

○大西洋路線で、1日最大で往復31便を運航。
 うち、23便はヒースロー空港発着便。

○ヒースロー空港は、欧羅巴最大のハブ空港。
 イギリス英政府は、2010年、空港拡張案を撤回。
 新規の発着枠の獲得は実質的に俯瞰王となっていた。

○今後、アメリカの司法省、EUの独禁法に関わる当局が、
 両社の提携の可否につき審査を実施。
 認可を取得できれば、2013年末までの合弁会社設立を目指す。

○デルタは、ヨーロッパの航空会社では、
 エールフランス―KLMと提携。
 パリ、オランダのアムステルダムにハブ空港を所有。
 ヴァージンはヒースロー空港にハブを持ち、
 大西洋路線数では、ブリティッシュエアにつぎ、世界2位。
 ロンドンーニューヨーク便、さらにヒースロー航空経由のアジア路線も。

○デルタは、今後、ヴァージンを通じ、
 格安航空運営のノウハウを学び、同分野に進出する可能性も。

○シンガポール航空は、1999年、ヴァージンの49%の株式を取得し、
 保有し続けていたが、経営戦略、提携関係の変化などから、
 2011年ころから、売却に向けて動いていた。



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