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イタリア、原発再開の是非を問う国民投票を6月12日、13日に実施。 [気になるニュース]

福島原発事故以来、世界で原発の見直しが進んでいます。

イタリアもその一つ。

イタリアは、チェルノブイリ原発事故以来、原発を廃止。
フランスなどから、電力を輸入していたのですが、
エネルギーの安定を求め、ベルルスコーニ政権が、
原発再開を求めていました。

ところが、反原発派が、原発再開の是非を問う国民投票を求めていました。

6月に実施予定だったのですが、
このまま国民投票をすれば、再開が否決されることを恐れた
ベルルスコーニ政権は、原発再開論議の無期限凍結の
政令を出し、国民投票を棚上げしようと画策。

イタリア最高裁が、国民投票の是非について
審理を行なっていたのです。

最高裁は、国民投票を予定通り行う
との判断を下しました。

6月12、13日に行なわれます。

昨日、日本に住むイタリア人から、
その国民投票の用紙を見せてもらいました。

在外イタリア人には、イタリア最高裁の判断を待たず、
締め切りの関係から、すでに送付されていたんですね。

今回の国民投票は、原発再開の是非も含め、
全部で、4件について、国民の意思が問われることになっています。

4つは、それぞれ別々の色違いの用紙になっていて、
A4より大きなサイズの紙が横に三つ折りにされ、
中にタイトル、内容が説明され、下にSI,NOと書かれて、
どちらかに印を入れるようになっています。
(投票用紙の設問は、否定疑問のような問い方になっており、
日本人は間違いやすい)

原発再開の用紙は、灰色でした。
中の説明は生命保険の約款かと思うほど、
細かい字で長々と書かれていました。

送り先は、日本の場合は、東京、三田のイタリア大使館。
まとめて、イタリア本国に送られるようです。

国民投票の投票率は50%以上で有効になり、
投票したものの過半数が、結果となります。

イタリアのマスコミの予想では、再開は否決されそうとのこと。

ベルルスコーニ政権は、お膝元のミラノの地方選でも
敗北しており、原発政策でも追い込まれることになるのかもしれません。

referendum popolare国民投票

○1987年、国民投票で原発を廃止。
○ベルルスコーニ政権は、原発の再開を推進。
○2011年1月、憲法裁判所が、国民投票実施を認める判断。
○ベルルスコーニ政権は原発再開議論を無期限凍結するとした政令を公布。
○6月1日、最高裁が、国民投票を実施するとの判断。

《L’ITALIA SI PREPARA AL REFERENDUM: ECCO I 4 QUESITI》
http://www.lopinionista.it/notizia.php?id=692

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