SSブログ

時計が置いてあるバーとトイレにまて付いてくるたいこ持ち。星野リゾートの客室内にないもの。

随分前になりますが、あるバーに入り、
驚いたことがあります。

世にも珍しいお酒が置いてあったから?

いえいえ、そうではありません。
その店内には、バーテンダーさんの後ろ、
つまり、カウンターの客の目線の先にある壁に、
時計がかかっていたからです。

時計なんて普通だろうって?

皆さん。
一般的には、バー、飲み屋などには、
客から見えるところに時計は置かない
のがルールなんだそうです。

理由は、もうほとんどの皆様がおわかりだと思います。
それに反していたから、びっくりしたのです。

そうそう、ディズニーランド、ディズニーシーに行かれたことが
ある方も多いと思いますけれど、園内に時計はたくさんありましたか?

お客さんへのサービスが徹底しているディズニーランドなら、
至る所にあってしかるべきですよね。
しかし、目立つほど数はなかったと思います。
これはどうしてでしょうか?
(キャストは、腕時計を持っている。園内に時計が少ないと、
客はキャストに聞くことになり、コミュニケーションが図れる
という理由もあるらしい)

皆さん。
たいこ持ち(幇間)という職業をご存じでしょうか?

旦那衆が、お座敷遊びをする際に、芸者さんと一緒にきて、
お客と芸者さんの間を取り持ち、お座敷の雰囲気をもりあげる
役割を果たす男性です。

現在は、数えるほどしかいないので、実際に幇間のお座敷を
体験した方はほとんどいらっしゃらないと思います。

テレビドラマ、舞台などで知るのが一般的でしょうか。

これまた昔、たいこ持ちが出てくるドラマがあり、
お座敷で、芸者、たいこ持ちをあげて遊んでいたお客さんが、
お手洗いに行くシーンがありました。

この時、たいこ持ちはどうしたと思いますか?

何と旦那(お客さん)の後をついていって、
お手洗いのすぐ側にいて、客が用を足す間、
ずっと声をかけて、会話していたんですね。

これはなんでだと思われます?

バー、ディズニーランドに時計をなるべく置かないこと、
そしてお客さんのトイレについていく幇間。

これらは、いずれも客が、我に返って、
現実に戻るのを妨げるためだそうです。

時計があると、帰宅の時間が気になり、
家に帰らなくてはと思い、文字通り、
時を忘れて飲んだり、遊んだりすることができなくなるのだそう。

またトイレもふと現実、自分に返る場所ですね。
人間の生理的な行動で、現実に引き戻されてしまうのですね。

幇間は、客と楽しい会話を交わすことで、
お座敷の遊びの世界から、客が現実に戻ることを防いでいるんですね。

たいこ持ちから学ぶ空気の読み方、コミュニケーション術。
幇間は死なず―落語に学ぶ仕事術 (ソニー・マガジンズ新書)》(アマゾン)

最後の幇間と言われた幽玄亭玉介師匠のお話。
(現在も幇間はいらっしゃいます)
幇間(たいこもち)の遺言 (集英社文庫)》(アマゾン)

いつもとは違う時間、場所を、
現実に変えさせるモノ。
時計の他になんでしょうか?

テレビではないでしょうか。

いつも見ているテレビが流れてしまったら、
途端にその場所は、日常になってしまいます。

リゾートホテル、旅館で部屋に時計、テレビがないところも
増えてきましたね。

カンブリア宮殿、2010年2月1日放送
旅館革命で世界に勝て!
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100201.html

星野リゾート社長の星野佳路さんが出演しています。

星野さんの会社のホテル・旅館は、
《「時間にとらわれないのがリゾートの醍醐味」だとして、客室には時計もテレビもない。》

非日常、時間を忘れさせてくれるホテル。
いいですね。

そうした夢の世界にいても、ふと我に返る時ってありますよね。
それは、鏡で自分の顔を見た時ではないでしょうか。

(設置できるのに意図的に)
鏡をつけていないホテルというのは、世界にあるんでしょうか?

そうそうここでもディズニーランドが登場。
ディズニーランドは、ゼロではありませんが、
なるべく鏡の数を少なくしているようです。

これもお客さんが、「魔法の国」の夢からさめないようにだそう。
反対に、アリスの物語でわかるように、鏡は魔法の国への
入り口でもあるんですけどね。

皆様が、絶対、鏡が必要と思われる場所は、どこでしょうか?

お手洗い?
あのそうディズニーランドでさえ、洗面台の前にはありませんが、
トイレに鏡を備え付けています。

他に、トイレ、洗面所以外に、必ず鏡が置いてある場所てどこでしょう。

散髪屋さん、美容室は、鏡が必須のような気がします。
ところが沖縄には「鏡のない」美容室があるのだそう。

《ryuQ特集ページ》、2008年12月19日。
《「国際通りに、鏡のない美容室が登場!」》
http://ryuqspecial.ti-da.net/e2378047.html
 
鏡がない方がかえってリラックスできる…。
見ない方が、美容師さんの魔法にかかりやすいのかもしれません。

こちらは、京都の鏡のない美容室。
http://www.townpita.com/clients/0203021915/detail/

本当の自分は誰もこれまで見たことがありませんでした。
この鏡は、「本当の自分」がうつる鏡です。
これはある意味、非日常。幻想の世界かも。

メーカーであるヤマムラのサイト。
http://www.kk-yamamura.co.jp/mirror-reversal.html

画期的!他人からみた自分が見える[鏡]
左右反転スタンドミラー [リバーサルミラー]YRV-005 46%OFF

(楽天)
(考えてみれば、写真の自分は、他人から見られている自分。
リバーサルミラ―で見える顔だから、余り違和感はない?
いや鏡をみることに関しては、左右逆だから違和感あり?)

腕時計、携帯電話を置いて、
時計、鏡、テレビがない部屋で、
何日か過ごしてみると、どんな変化がおこるのでしょうか?
新しい自分が発見でき、案外、楽しいのかもしれませんね。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました