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価値観の違い。鉄の鶏。「善意をカネで量るのは中国の文化」「地震はしばらく来ないから手抜きしても大丈夫」 [気になるニュース]

四川大地震の寄付についてエントリーを書きました。

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四川大地震の寄付に関して調べていたら、
「鉄の鶏」という言葉に出逢いました。

中国語の言い回しだそうです。
皆さんはご存知ですか?2008年5月28日、東京新聞朝刊。
《【関連】中国・四川大地震 寄付殺到 3700億円》
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008052802000122.html

《中国ではケチを「鉄の鶏」と呼ぶ。「一本も毛が抜けない」、
つまり「一銭も払わない」という意味だ。》

《米バスケットボールのスーパースター、姚明(ようめい)氏は》、
寄付金の額が少ないということで、
「鉄の鶏」との批判を受けたようです。

こうした批判に対し、
《国営新華社通信は二十六日、
「一元でも百万元でも、思いやりの心に区別はない」との記事を配信。》
したようです。

けれど、このカネの額で善意をはかるのは、中国の文化だとも。

産経新聞の5月25日朝刊の四川大地震の寄付に関する記事で、
ある日系企業幹部の意見として、
「善意をカネで量るのは中国の文化」との声が掲載されていました。

国が変われば価値観も変わるなーというのが印象です。

そして、四川大地震では、小学校の建物の手抜き工事が問題にされています。
「豆腐渣工程(おから工事)」なんて呼ばれているみたいですね。

その工事を行った業者の意見として、
おおむね次のような考えが伝えられていました。

もうこれだけの地震が起こってしまったのだから、
次にくるのは相当先。
もう一度、手抜きをしてもばれるのは、随分先。
だから復興する建物でも手抜きが行われる…。

驚くべき意見と思ったのですが、そう受け取らない人もいたよう。

友達は、
「大きな事故を起こした航空会社を利用するか?」と聞いてきました。
自分は、「乗らないなー」と。

「それはどうして?」
「大事故を起こした会社は信用できないから」
「ということは、またその会社は事故を起こしかねないと思っているわけね」
「そういうことになるね」
「とすれば、また手抜きをするという建設会社の考えと同じになる」
「なんで?」
「事故を起こした航空会社も手抜きした建設会社も、
どちらも反省せず、改善しないと信じていることになる」
「……」
「自分は、一度大事故を起こした航空会社も利用する。
事故にこりて、安全対策をしっかり行っていると思うから」
「そうか、利用するというのは、相手が反省し改善すると
信じていることになるなー。なるほど」
「そういうこと。乗らないというのは相手を信じていないこと」
「じゃー、船場吉兆は?」
「あそこは、それまで使っていたとしても行かない」
「あれ、今、言ってた話と矛盾しない?」
「二度あることは三度ある!」
「え、それおかしいなー」

なんだかケムに巻かれてしまったようです。

手抜き工事をしても、ばれるのが何十年後なら、
もう一度やってしまうという加害者側の心根と、
サービスを受ける、利用する側の心情とは、
違うような気がするのですが…。

手抜き工事をした中国人の言い分
 もう地震はしばらく来ない。手抜きしてもばれるのは何十年後。
 だからもう一度、手抜きをする。
 ばれないなら手抜きする。

国によって価値観って違うんだなー。
改めてそんな当たり前のことを再確認しました。

中国人相手の商社マンである泉さんが書いたこの本。
実践的な体験からの鋭い分析に納得。
中国人に会う前に読もう―第一線商社マンの目・暴動中国の深層 (彩ブックス)



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