太り過ぎ男性、二人分の座席代を請求され、エールフランスを提訴 [気になるニュース]
12月20日のロイター
《フランス人男性が航空会社提訴、肥満による追加料金請求で》
あるフランス人男性に対し、
《ニューデリーの空港で2005年、エールフランスの職員が、
人前で男性のウエストを計測し、1人分の座席に座るには太りすぎている、
と判断し》、二人分の座席の支払いを求めたという内容です。
記事に男性の体重も書いてありましたが、「160キロを上回っている。」そう。
エコノミーじゃー、とてもじゃないけど無理でしょうね。
ビジネス、ファーストでもきつい。
やっぱり二人分の席じゃないと…。
160キロはともかく、100キロを越す人は、欧米ではかなりいます。
日本でもいなくはない。どうしているんですかね?
幸いなことに、そうした体重をもった人と
隣り合わせたことがないので、わからないのですけど。
大相撲の力士はどうしているのか?
「玉ノ井部屋お相撲さんブログ」
「正しい飛行機の乗り方~力士編~」でみると、
座席は一人分のようですね。
シートベルトは「おかわりベルト」で延長しているみたいですけど。
でもこの力士の人は、160キロはないみたい。
あの小錦さんは、2席購入していたとテレビで話していたのを
聞いた覚えがあります。
(現役の頃、部屋近くで見たことがあるが、車は、アメリカ製の
巨大なバン。乗ると車体が沈み込んだ)
なんか最近、同じようなニュースを読んだことがあるなーと思ったら、
10月10日のロイターの
《太りすぎの乗客増加に頭を痛める中国の航空各社》だった。
《中国の航空各社では、このところ太りすぎの乗客が増え続けていることから
座席の配置変更を余儀なくされているが、それによって利益が縮小する
リスクにも直面している。》
《中国東方航空では、中国人よりも体の大きな人が多い西欧でつくられた
旅客機を導入していたが、それでも新たに購入するエアバス321では、
座席幅を広くするために、座席数を約20減らすことを計画している》
《今年はじめには、中国南方航空の旅客機の離陸が2時間遅れる事態が
発生したことがあったが、その理由は、座席スペースをめぐって2人の
乗客が喧嘩し始めたことだという。》
《中国では、肥満が大きな健康問題に発展》。《太りすぎの成人の数が
2,000万人近くに達しており、大都市では、成人の30%が太りすぎだ
という結果が出ている。》《一部の航空会社では、シーズンオフには
太りすぎの乗客を隣同士に座らせないようにする、という妥協案を
採用することにした」》
さらに、ちょっとこれは出典が思い出せないのですが、
中国の航空会社が機内で用をたさないように、
なるべく搭乗前にトイレをすませておくことを乗客に求めた
なんてニュースもありました。
これは、飛行機に積む水を減らすため。
航空会社は、重量が燃費に影響し、収支に反映されるためこの問題に、
頭を悩ましているみたい。
数年前ですけど、アメリカでも同様な問題が指摘されていました。
例えば、2004年11月5日のSeattle Timesの記事(英語)
ブログ《アンデスから始めよう》の《肥満が航空会社を圧迫》
http://andino.blog26.fc2.com/blog-entry-27.html
でsorataさんが書かれています。
国民が肥満で、体重増加したことによって、燃料費が《総額2億7500万ドルが
2000年には3億5千万ドルに上昇。》したなんてすごいですね。
さらに《380万トンの二酸化炭素を多く排出することになる。》
うーん、環境に悪いのかー。
既にこの頃から《サウスウェスト航空では、体格のいい乗客に対し
座席を2席分確保することを求めてい》たんですね。
ブログ《万国ニュース配信》の2006年9月11日の
《肥満が世界を飲み込む》では、第10回世界肥満学会の開会スピーチで、
オーストラリアのポール・チメット教授が発した警告を紹介しています。
「肥満の蔓延が世界を飲み込む。」
《約10億人の成人が体重過剰であり、その内3億人が肥満》という現実。
でも近い将来、飛行機が体重別料金とかなったらいやだな。
特典航空券も体重によって必要マイル数が違ったり。
そうなったら、みんな必死になってダイエットするんじゃないか。
もしかしたら、環境を守るためにも、世界を救うためにも、
体重別料金制度を航空会社は採用すべきときかもしれませんね。
詩人の谷川俊太郎さんも読んで驚いたというのが、
《人は食べなくても生きられる》
《不食実践ノート―食べずに暮らす人たちの記録》
とにかく、食べるから疲れる、老いると常識とはまったく、
逆のことが書かれていてびっくり。
人類みんなが食事をとらず、(もしくは少なくし)、小型化すれば、
環境は、地球はもっとよくなるかもしれないとまで思わせてくれた。
そういう意味で刺激的な本だった。
さらに著者の山田さんは、
《断眠―人は眠らないとどうなるか? 》
《超愛 性器なんて使わない》
と人間の三大欲望である、食欲、睡眠欲、性欲の
すべてに立ち向かっています。
山田さんの主張や行動の当否はともかく、
これまで自分が当たり前と考えていたことを疑ってみる。
根源まで遡ってみる。そこから考え、得たことを行動に移す。
その大切さを教えてくれた本です。
自分の殻、価値観を一度、壊し、打ち破ってみたい方にお勧めです。
食器まで軽量化にいそしんでいるのですから、
やっぱり重たいヒトには冷たくなっちゃうのでは。
燃料高いですものね~。
by (2006-12-22 11:28)