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「ネックになる」の新しい用法? 続けて同じ「間違い」に出会う。そもそも「ネック」の本来の意味は?

このところ続けて、それぞれ別の人が書いた
文章中で、「ネックになる」という表現に出会いました。

しかも、その使い方が、自分が覚えていた意味・用法と
違っていたので、困惑しています。

そもそも「ネックになる」は、
「ボトルネックになる」の省略された表現。

「ボトルネック」は、まさに瓶の狭い首の部分。
そこを通るとき、中身の出入りに時間がかかるところから、
障害、支障となるもの、隘路(あいろ、狭い路)という意味で使われます。
ボトルネックは「ネック」と略して使われることもあります。

最近見かけたのは、ある新聞に載っていたAVグッズのレビュー。

この製品の機能、評者の使用体験を記した後、
誰もが気軽に買える値段ではないけれど、
それより高い大型テレビよりはずっと安い上、
映像への没入感、3D映像の再現性は大きく勝るとした上で、
最後に
《AV(映像音響)マニア層以外への浸透が、
普及のネックになるだろう。》

え?
AVマニア層はおそらく買うでしょう。
それ以外の層に浸透することで、
普及するのでは?

この製品はAVマニアには受ける。
だから広く普及するには、それ以外の層へ
浸透するかどうかが、カギになる。
そういったことを評者は言いたいのだと思うのですが……。

仕事関係の企画書r中にも、
「ネックになる」を、上のように使った例が。

企画で一番狙っている対象は30代女性。
そこに向け、企画のキャッチフレーズ、
企画内容を練り上げていく必要がある
という前提があった上で、次のように続きます。

《30代の女性にターゲットを絞り、
積極的にアピールすることが、
当企画のネックになると思われます。》

これも「カギ」とか「ポイント」にすれば意味が通じます。
いや、このような意味を持たせるのが、
もしかして、「ネックになる」の新しい用法なんでしょうか?

単なる書いた人の勘違い、使い間違いなのかなー。

同様な間違いを短期間の間に、
続けて見かけたので、そんなことを思ったのでした。



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