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長崎市が9月16日の「トルコライスの日」の見直しを表明。その理由は? [グルメ]

長崎市が「トルコライスの日」を見直そう
と明らかにしたようです。

突然、トルコライス、そしてトルコライスの日と言われても、
なんのことだかわからない。
長崎市以外の方はそうかもしれませんね。

トルコライスというのは、長崎市のご当地グルメで、
一皿にスパゲティ、ピラフ、豚カツなどが盛られた料理です。
2010年に長崎市が9月16日を
「トルコライスの日」に制定したのですね。

ではなぜそれを見直そうというのか?
まずトルコライスの日を9月16日に定めたのは、
1890年年9月16日に発生した、和歌山県沖での
トルコの軍艦エルトゥールル号遭難事故に
ちなんだもの。

地元・和歌山県の漁村の方が、遭難した乗組員を助け、
それにトルコの人達が感謝。
そこから日本とトルコの友好関係が始まったとされています。

2013年7月9日、在日トルコ大使館から、
「トルコライスの日」の制定の経緯について
長崎市に問い合わせがあったのだとか。

そのさい、トルコの方にとって、9月16日は、殉職した人を思う聖なる日と言われ、
長崎市は、その指摘を重く受け止め、見直しを決めたのだとか。

またトルコライスについては、今年の5月、トルコから招待を受けた
全日本司厨士(しちゅうし)協会県本部の坂本洋司会長らが、
トルコを親善訪問した時に、「トルコライス」について語った所、
現地の方から、豚肉を使ったカツや、スパゲティをご飯(プラフ)と
一緒に供するのは、トルコ料理ではありえない
と苦言を受けたということもありました。

そもそも、トルコライスというネーミングは、
トルコやトルコ料理とは関係ないとされています。

起源については、次の2つの説が有力です。
ピラフがインドや中国、スパゲティがイタリアで、
あわせて中間点のトルコと名付けたとの説、
3種類の料理を三色旗(トリコロール)になぞらえたものの、
「トリコ」が「トルコ」になまったとの説です。

今では、豚カツ、ピラフ、スパゲティという組み合わせだけでなく、
豚を牛にしたり、ケパブにするなど、バリエーションに富んではいるようです。

そうしてもトルコ、トルコ料理に関係を持たせるのは厳しいですね。

昔、トルコと名が付いた業態を、抗議を受けて、
「ソープランド」と変えた例もあります。

地元長崎ではすっかり定着している料理ですが、
関わりがなく、逆に食のタブーにも触れる料理を、
トルコの名前をつけ、また記念日で関係をもたせることは、
止めた方がいいかもしれませんね。
(下記のエントリーでも指摘していましたが)

関連エントリー
長崎市が、9月16日を「トルコライスの日」と制定。9月はトルコライス推進月間。なぜ9月16日?


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