お客様、応接室に先に通すのか、それとも迎える側は先にいて待っているのか？ 松本復興相と宮城県知事との会談。

松本復興相と宮城、岩手県知事との会談が行われ、
大臣の発言、行動が大きな問題となっています。

その中で、自分が一番、気になったのは、
松本大臣の次の発言。

松本龍震災復興担当相は、村井嘉浩宮城県知事と
宮城県庁で会談しました。

先に応接室に案内され、入って、ソファに腰掛けたのは、松本大臣。
その後、数分して、時間通りに、応接室の隣りの執務室から
出てきたのは、村井宮城県知事。

その時、大臣は、
「お客さんが来るときには、自分が入ってからお客さんを呼べ」
と発言したのですね。

こんな時、ビジネスマナー上は、どうするのが正しいのでしょうか？
皆さんのお宅、会社ではいかがですか？松本大臣は、九州の福岡のご出身。
福岡では、主人が客を待つというのが普通だとも発言されているよう。
（「九州の人間は、お客さん来るとき、本人はいるものです」との趣旨の発言をしています）

福岡ではそうなのでしょうか？

報道によれば、松本大臣は、約束の3日午後2時15分の少し前に、
応接室に宮城県庁の担当の人が、案内し、お茶を出したり、
マスコミがテレビカメラのセッティングをしたりしていたよう。

そののち、午後2時15分丁度、時間通りに、
知事は、秘書に呼ばれ、隣の執務室から、
応接室に入ったとのこと。

知事になんの問題もないような気がするのですが……。
松本大臣は、テレビのニュース映像を見る限り、
「俺を待たせて…」と言わんばかりに、かなりご立腹のようでした。

宮城県では、県庁で、知事に来客がある場合、
客が誰であっても、先に客に応接室に入ってもらい、
その後、時間通りに、知事が入るという対応をしているようです。

自分も、お役所に出向いて、会議、会談をする機会が
これまで何度もありますが、大抵は、上と同じですね。

こちらが、役所に出向くと、その課の秘書、担当の人が待っていて、
案内され、応接室、会議室に通され、お茶などの接待を受け、
時間になると、市長、偉いさんがやってくる。
（去年秋、まさに九州福岡の北九州市市役所、市長にも
お会いしましたが、以上のような対応でした）

もしかしたら、こちらの方が、客であっても、格下なので、
そのような対応なのかとも思いますが、
相手が、天皇陛下、海外の国王など賓客の場合は、
どうなのでしょうね？

それくらいになると、県知事みずから、
県庁前にお出迎えするのかもしれません……。

松本大臣の意識としては、
大臣の方が、知事より偉いということなのかなー？

松本大臣は、知事に対し「長幼の序」云々ともおっしゃったよう。
松本大臣の方が、年配なので、
待って迎えろということなのでしょうか？

「自衛隊ならそうするぞ」ともおっしゃっています。
村井知事が、自衛官出身だから、
そう言ったのでしょうか？

ビジネスの現場で、
来客対応をどうするかインターネットで調べたところ、
やはり、自社にお客様がいらっしゃる場合は、
応接室、会議室に秘書、受付などが、お通しして、
しかる後に、会社の者が登場するというのが一般的なよう。

ただ外部のホテル、会議場などで会う場合は、
招く方が出迎えるようです。

ちなみに
「出迎え三分　見送り七分」という言葉があり、
出迎えより、見送りの方が大事なのだそう。

まだ「残心」との武道用語ああり、
最後の最後まで、気を抜かずに、
お客様が去り、見えなくなるまで、
お見送りするとのこと。

対応一つで、その後の取引にも影響します。
気をつけたいですね。

コメント 2

松本龍復興担当相は、記者団の前で、退任する考えを表明したようです。6月27日に就任したばかりだったのですが……。

by nikitoki (2011-07-05 09:54) 

松本前大臣の言い方に問題はあるかもしれませんが、政治家としてあの位の威厳や迫力を備えているのはむしろポジティブに受け入れてもいいのではないでしょうか。腰抜けのノンポリよりはましです。今回の宮城県知事の対応の是非は難しいところですよね。個人的には外部から同格（以上？）特に年齢が明らかに上の方であれば、時間通りとはいえ後から登場というのはあまりいただけない気がしますね。怒られるのも仕方ないかと。。。また、記者会見で不満だったと発言がありましたが、世論という見方をつけてから悠々と会見に応じるのではなく、言われたその場で明確に反論すべきであったはず。とにかく大切なのは復興を進めること。お互いに敬意を持って協働することに注力して欲しい。ま、どっちもどっちでしょう。
by NO NAME (2011-07-05 12:41)