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イタリアのベルルスコーニ元首相、脱税で有罪確定。最高裁判決。公職禁止期間は差し戻し。 [気になるニュース]

2013年8月1日、イタリアの最高裁は、
脱税に問われていたベルルスコーニ元首相に、
禁固4年を言い渡しました。
(恩赦法により1年に減刑)

注目を浴びていた公職禁止5年間については、
量刑を見直すよう、高裁に差し戻されました。
(最高裁の審理で検察側は、3年に減刑するよう求めていた)

ベルルスコーニ元首相は、76歳という高齢のため、
収監は、されない模様です。(1936年9月29日生まれ)
(イタリアの刑務所は過密となっており、過密緩和のため、
70歳を過ぎた高齢者は刑務所への収監を免除する制度あり。
重大犯罪、マフィアなどは除く。)

また上院議員の資格も、高裁判決確定まで、保たれます。
(この秋、ミラノの高裁で審理)

この脱税事件の1審2審では、
自身が持っているテレビ局グループ「メディアセット」が、
およそ730万ユーロ(およそ9億5000万円)を脱税したとされ、
禁錮4年と公職禁止5年が言い渡されていました。

刑務所の収監は免れましたが、
その代わりに自由な移動は制限され、
自宅拘禁か、社会奉仕を科されることになります。

現在、元首相は、連立政権に加わっている自由国民党(PDL)党首。
今後、公職禁止が決まり、議員でなくなれば、政界からの引退に
追い込まれるものと見られます。

連立を組む、レッタ政権への批判も高まりそうです。
現在のところ、自由連合の幹部は、政権に留まる意向を表明しています。

元首相は、判決を不服とし、今後も戦い続けるとビデオメッセージで語っています。

これまで14件の汚職、脱税などで起訴されたベルルスコーニ氏。
いずれも時効や、高裁で無罪判決を得ており、
今回が初めての有罪判決となります。

さらに、ベルルスコーニ氏は、現在、この脱税事件のほかに、
盗聴記録の漏洩事件、未成年女性の買春・職権乱用事件を抱えており、
どちらも地裁で有罪判決を受け、控訴中です。
(前者は、3月7日、禁錮1年。後者は6月24日に禁錮7年と公職の終身停止)



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