あなたの家庭では、大晦日に
どんなものを召しあがりますか?
年越しそば、年越しうどんなど
麺類は一般的。
ほかにお正月のおせち料理を前倒しで、
大晦日から召しあがるというところも
少なくないですよね。
わが家では、すき焼きを食べることもあり、
ずっと一般的だと思っていたのですが、
どうも、この大晦日にすき焼きというのは、
青森など東北や、岐阜県など中部地方の風習のようです。
それがわかったのが、
2015年1月4日、朝、NHK総合で
放送されていた「データで探る2015年」で。
http://www4.nhk.or.jp/P3366/
この番組、経済統計の数字や、インターネットの
検索キーワードなどから、2015年の日本の
トレンド、傾向を探ろうという番組でした。
このところのキーワード「ビッグデータ」から、
世の中の動き、様々なものの意外な相関関係を
明らかにするという内容です。
インターネット検索サイトのデータを紹介するコーナー。
そこでは、都道府県ごとの検索キーワード、傾向を探っています。
2012年12月、群馬県でインフルエンザというキーワードが
急激に高まっていたそう。
その10日後、群馬県では、県が注意報を発表するほど、
インフルエンザが急増したとのこと。
すなわち、検索の上昇がインフルエンザの流行の兆しを
いち早く捉えていたんですね。
その運営会社が、現在、注目している検索ワードとして
あげたのが、大みそかに検索の割合が伸びる「すき焼き」。
大みそかに「すき焼き」を検索する割合が多いのは、
東北地方から東海地方にかけてで、
検索の割合は大みそかをピークに毎年増え続けているとのこと。
このデータは、大みそかにはすき焼きが定番と
なることを予見しているのではと結ばれていました。
その検索頻度が多い地域で、岐阜県が濃くなっていました。
おお。
実は、母が岐阜県出身。
2014年には31日ではなく30日にすき焼きを食べました。
母の岐阜市の実家では、昔から大晦日もしくは、
年末にすき焼きをして食べていたそう。
まったく不思議に思っていなかったのですが、
全国的なものではなく、実行しているのは、
地域的に偏っていたんですね。
「データで探る2015年」.
ほかに、料理レシピ検索データ、バレンタイン、ダイエット、
賢い消費。特定時期上昇ワード、家計調査を
ビジュアル化した「エコノミックセンサー」。
エコノミックセンサーで景気のきざしをつかむ、
データで渋滞に挑むなど。
ちなみに
GDPと同じ変化が見られたのは「牛乳」と「かまぼこ」。
GDPと逆の動きをしたのが「バナナ」。
〇名古屋の知合いによれば、
名古屋でも大晦日にすき焼きを食べる。
今は牛肉だが、昔は鶏肉(かしわ)を使っていたよう。
追記2017年11月16日
名古屋の鶏肉のすき焼きは、「ひきずり」と呼ぶんだとか。
年末にひきずり倒して、新年に悪いことをひきずらない
という験担ぎだそうです。
向笠千恵子/すきや連 平凡社 2014年11月19日
追記 2022年12月31日
〇大晦日にアクセスが増えるこのエントリー。
2022年もアクセス数が上昇しています。
年末の新聞のスーパーなどのチラシ。
すき焼き用の牛肉パックが多くみられるようになりました。
今朝、わが家の新聞(9紙)にもスーパーの広告が
たくさん入っていて、すき焼き用の牛肉や焼き豆腐などの
すき焼きセットがすべてのスーパーのチラシに入っていました。