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50年間無事故の東海道新幹線でパンダグラフの逆取り付けのミス。12日間運転。 [気になるニュース]

2014年10月で開業50周年を迎え、
同時に、無事故50年となった東海道新幹線。

その安全性は高速鉄道線で世界一
と言ってもいいと思います。

無事故を維持するために、考える限りの
安全対策をとっていることでも知られています。

それなのに……。

東海道新幹線で2014年5月に、パンタグラフの部品が
1車両で左右逆に取り付けられたまま、12日間にわたって
営業運転していたことがわかったそうです。
問題のあった車両は、この12日間に、
6回の車両点検があったものの、
このミスは見落とされていたとのこと。

このミスに気づいたのは誰?

新横浜駅の駅員。
2014年5月16日に、このN700系ののぞみが、
新横浜駅を出る際に、パンダグラフがあたる
架線の揺れが通常より大きいことに気づいたとのこと。

17日に調べたところ、1ヶ所、パンタグラフで架線に触れる
「舟体(ふなたい)」と呼ばれる部品が左右逆にボルトで
留められていたそうです。

このミスは、5月5日に、大阪府摂津市の車両検査所で
舟体を交換した際に作業員が誤ったことがわかりました。

逆につけたため、片側が通常より3ミリほど高くなった
状態で走行。
空気抵抗も増したため、より架線をおしあげて走っていたようです。

なおこの舟体に関しては、201年1月に、
4本のボルトをすべて漬け忘れたまま
走行し、舟対が脱落し、架線を切断し、
停電するという事故を起こしています。

新幹線では、一人がミスしても、
次の人がそれをチェックし修正するため、
ネジ、ボルト止めに関しては、
4重のチェック体制をとっています。

それでもこうしたことが発生するんですね。

今回は、ボルトの留め忘れよりも、
ミスの程度としては低いにしても、
問題があることは確か。

こうしたミスを犯すことを前提に、
ミスを生まない対策をとってほしいものですね。

〇舟体の取り付け
  作業マニュアルでも逆に取り付けた場合、
  「舟体が傾いて取り付き、架線設備と干渉する可能性がある」
  「ボルトが完全に締結されずボルトが緩む」
  と危険性を明記。

〇原因は作業員のミス。
  点検を行った別の作業員も、
  パンタグラフを持ち上げたり、
  接合部を目視したが、気付かなかった。

  舟体の交換作業は

〇N700系、N700Aでは、左右逆に取り付けないよう、
 舟体に一部が4ミリ程度へこんだ凹状の穴がある。
 そこに同じ凹状の舟支えをはめ込んでボルトを締める。

〇舟体の交換は年に2、3回される程度のまれな作業。
 作業員は整備に10年ほど携わっていたという。

《〔「大阪仕業検査車両所における「パンタグラフ舟
体誤取付け」に関する緊急申し入れ〕について
業務委員会を開催》
file:///C:/Users/%E6%AD%A3%E4%BA%BA/Favorites/Downloads/gn_254_2014.pdf

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