これが多くの人に受けて、ベストセラーになっているそうですね。
2010年1月24日、朝日新聞。
《もういちど読む山川日本史 [編]五味文彦、鳥海靖》
http://book.asahi.com/bestseller/TKY201001270181.html
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高校の時は、日本史、世界史、政治経済、地理など
社会科の教科が好きでした。
中でも世界史は、
当時ローマは、周囲のアエクイ人と緊張関係にあり、
危機にさらされていました。
そこで元老院は、農民であったキンキナトゥスを独裁官に任命します。
(紀元前458年)
彼は軍を率い、わずか16日で敵を撃破。
その後、すぐ独裁官の地位を返上し、元の農民に戻ったのです。
さらに紀元前439年、平民の反乱の際にも独裁官に任命。
反乱を抑えた後、再び、農民に戻ったとされています。
キンキナトゥスという名は、彼の髪が巻き毛だったところから、
付けられたそうです。(cincinnoは巻き毛)
アメリカのオハイオ州にシンシナティという都市がありますが、
シンシナティCincinnatiという綴りから、みなさまご賢察の通り、
キンキナトゥスCincinnatusから名付けられたものです。
(英語読み。他に、彼を理想として設立されたのがシンシナティ協会)
で、先生は続けて、「一般には、キンキナトゥスと書かれるのだけれど、
そしてまた英語ではシンシナトゥス(という発音)だけれど、
イタリアではチンチンナトゥスだ」と言い張る訳です。
もう一発で覚えてしまいましたね。
下ネタに敏感な高校生でしたから。
当時、イタリア語は知らなかったのですが、
後に習って、それはあながちウソではなかったことがわかりました。
皆様、よくご存知の乾杯の時の、
イタリアのかけ声は、「チンチン」。
これは、cincin。
(もともとは、中国語の「請請」から来ているよう)
ciはイタリア語では「チ」と読むんですね。
ですから、Cincinnatusをイタリア風に読むと、
「チンチ(ン)ナトゥス」に近い発音に成るわけです。
最もイタリアでは、ラテン語読みより、
イタリア語綴りのCincinnatoで、
「チンチナート」に近い発音ですね。
なお小文字でcincinnatoと書くと、(キンキナトゥスのように
高い地位を投げ捨て)「隠退生活を送っている人」を指します。
Lazio州には、Cincinnatoという町があります。
またCincinnatoというワイナリーもあり、ワインが製造されています。
http://www.cantinacincinnato.it/home/index.html
http://www.cantinacincinnato.it/vini/selezioni_0.html
この他に、トスカーナ州のテヌータ・ディ・トリノーロで
高い評価を受けた醸造家アンドレア・フランケッティが
作ったチンチナート(Cincinnato)もあります。
(最近は作っていない?)
(今、彼は、シチリアの畑のぶどうを使ったワインを作っています。
http://www.passopisciaro.com/home/)
高校時代、世界史の先生から他に教わった脱線話の中から、
ローマに関するものをさらに付け加えておきましょう。
「お姫様抱っこ」は、ローマが発祥。
江戸と同じく、女性が少なく男性の数が多かったローマ。
ローマ建国直後、一時休戦をして、戦争相手のサビニ族を招きます。
その折に、ローマの男たちは女性を略奪し、各自の家に
連れ帰り配偶者としたのです。
そこから自分の家(または敷地)に女性を迎え入れる場合は、
男性が女性を抱っこして入るという慣習が生まれ、
後にヨーロッパに広がったのだとか。
なおこのサビニ族の女性を仲立ちとして、ローマとサビニは和解。
サビニ人は、独自性を保ちながら、ローマ市民として扱われ、
後にローマが勢力を拡大する上で、異民族を取り込むモデルとなったようです。
肝心の大事なことは記憶していなかったりするのですが、
何故か覚えているのは、先生の脱線話。
それを改めて思い出した「キンキナトゥス」でした。
ローマ建国のロムルス、レムスから始まり、
キンキナトゥスまで英雄を取り上げた一冊。
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シーザーの時代からですが、
製作費200億円をかけた映像は、オススメです。
(それにしてもよく血が流れ、濡れ場が出てくるなー。
お子様の教育には向きません)
あー、発売直後に買った時でも安かったと思ったのに、
さらにさがって、現在は50%オフで1万円を割っています。
えー。
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