2013年度にも、下り速度を
最大毎秒150メガビット(Mbps)に
高速化すると発表しました。
現在、ドコモは、Xiにおいては、
大半のエリアで、下りは最大37.5Mbps。
一部で75Mbps。
さらにそのまた一部で
112.5Mbpsのサービスを行っています。
次世代高速通信サービスは各社が高速化を推し進めていますが、
毎秒150メガビットを2013年度の早い時期に実現すれば、
ドコモが最速となります。
なおKDDI(au)も、すでに下り最大150Mbpsへの高速化を、
2014年3月まで(これも2013年度内)に行うことを表明しています。
どちらが最初に150メガビットの高速化を成し遂げるのでしょうか?
気になるのは、毎秒150メガビットの提供サービスエリア。
150メガビットを実現するためには、
40メガヘルツの電波幅が必要。
ドコモの場合、
2GHz帯と1.7GHz帯がその条件を満たします。
ただ2GHz帯は、3Gでも中心となる電波帯。
このため、補完的に使っている1.7GHz帯が、
当初の150メガビットサービスの
使用電波帯となる見込みです。
ドコモがこの1.7GHz帯を利用できるのは、
現在、東名阪エリアのみ。
となれば、その地域のみがサービスエリアとなりますが、
電波を管轄する総務省などは、このエリア限定を
解除することも検討しているようです。
解除されれば、全国で150Mbpsサービスが可能となります。
(ただ実際に全国規模で一斉に始まるかどうかは別の話)
○2013年度の150メガビットへの高速化は、40MHz幅を使って行う。
○LTEの後継となり、さらなる高速化を狙う「LTEアドバンスト」。
そこでは、異なる複数の周波数の電波を同時に使って高速化する
「キャリアアグリゲーション」という技術が使われる。
○ドコモが2013年1月から発売したモバイルルーターl-03Eは、
下り最大100メガビットに対応。
○2013年春モデルでは、モバイルルーターHW-02D、
スマートフォンHW-03Eの2機種が、
下り最大112.5メガビットに対応。
○LTEの高速通信サービス。
ドコモ
2010年12月にサービス開始。
当初の通信速度は、ほぼ全域で下り最大37.5Mbps。
2012年末から、
北海道、東北など一部の地方で、下り最大112.5Mbpsの基地局を新設。
(北海道、東北、信越、北陸、中国、四国、沖縄の一部。東名阪と九州を除く)
2013年3月までに、
全3万3000局のうち4000局で下り最大75Mbpsへ高速化する方針。
なお下り最大112.5Mbpsのサービスエリアは
2012年度中に22都市、
2013年6月までに50都市に拡大予定。
KDDI(au)
ソフトバンクモバイル
LTEに対応したiPhone5の発売にあわせ、
ともに2012年9月、LTEを開始。
KDDIの場合
2013年12月までに下り最大112.5Mbps、
2014年3月までに下り最大150Mbpsへと高速化する予定。
ソフトバンクモバイル (SoftBank 4G LTE)
ソフトバンクの高速化は、まず2倍速75メガビットを、
2013年度中に、首都圏から開始予定。
(ソフトバンクも基本速度は、37.5メガビット)
なおプラチナバンドの900MHz帯を獲得、
さらにイー・アクセス(イー・モバイル)を買収し、
利用可能な電波が増えたが、
大半は10M~30MHz幅で下り最大150Mbpsの
サービス提供には不足。
これとは別に、TD-LTE(AXGP)方式の通信サービス、
「ULTRA WiFi 4G」も展開している。
こちらは、現在、下り最大110Mbps。しかし、上りは同10Mbps。
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