2011年3月4日、総武線JR浅草橋駅を利用したら、
3月5日デビューする「はやぶさ」の写真が大きくのった
のぼりが翻っていました。
日本が世界に誇るはやぶさ。
中でも豪華な内装設備とサービスが特徴のグランクラス。
素晴らしいですね。
デビューの日の座席が、
わずか10秒で売り切れたのも
うなづけます。
このグランクラス関係のニュースを
新聞、ネットで読んでいて
驚いたことがあります。
このグランクラスに、国会議員は議員パスを使って
無料で乗れないのですね。
国会議員は、無料パスがあり、JR全線、
また新幹線のグリーン車も無料で乗車可能。
JR東日本は、衆参両院にグランクラスを無料パスの
適用外にするよう要請し、両院との協議で
それがそのまま認められたようです。
希望して乗る場合は、グリーン車との差額ではなく、
あくまでも別料金。
東京―新青森の場合、
グランクラスの料金は、26360円。
グリーン車は、それより5000円安の21360円。
つまり国会議員がグランクラスに乗りたい場合は、
乗車券代をのぞいた、
特急料金にグランクラスの料金を合わせた16490円が必要。
なお「はやぶさ」でもグリーン車の場合は無料パスが適用され無料です。
今回、JR東日本が適用外を要請したのは、
グランクラスはハイグレードなサービスで、
座席も18席と少ないということからのよう。
両院、さらに議員たちも、この適用外には納得
とのことですが、うーん、どうなんだろう。
自分は、国会議員には、
グランクラスも無料パスで乗せてあげたいなー。
国会議員というのは、われわれ国民の生活のため、
一生懸命、粉骨砕身し、自分のためではなく、
年中無休で働いてくれているんですもの。
国会議員の作る法律、制定する予算は、
国民の生活、経済を動かすもの。
その単位は、数万円レベルの話ではなく、
億、十億、数百億、兆の世界です。
国会議員がいい政策を出し、いい法律を作り、
いい予算を決め、実行されれば、
その恩恵は、簡単に億単位以上なんですよ。
最高の働きをしてもらうためには、
最高級の待遇を受けてもらおうではありませんか。
「自分の金で乗れ」。
そうおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
公でなく私(わたくし)の旅行であればそう言えるでしょう。
しかし国会議員は、一般のサラリーマンと違い、
1年365日24時間、国のため、国民のために働いているのです。
私(わたくし)のあろうはずがないではありませんか。
それを自腹を切れだなんて。
庶民感覚、国民目線で、
すばらしい政治が出来るのでしょうか?
国民生活の事情に通じている必要はありますが、
国会議員が必ずしも「庶民」として生活している必要はありません。
いや、むしろ今晩の食べもの、明日の子どもの教育費にも
困るような庶民が国会議員であるとして、そんな人が、
自分ではなく、他人、国民、国のこと、現在ではなく、
遠い将来のことを考えることが出来ますか?
グランクラスくらい乗ってもらうのが当たり前。
最高の待遇を受けてもらって、それに見合う以上の
立派な働きをしてもらいましょうよ。
なんてことを考えてみたのですが、
自分や一族郎党より、多くの国民のため、
国のために働こうという国会議員、
今、どれくらいいるのかなーと思い至ってしまいました。
われわれのほとんどが、
あれだけ働いてくれているのだから、
はやぶさのグランクラスも当たり前、
どうぞ国会議員の皆さん、遠慮無く
乗って下さいって言える日はくるのでしょうか?
○3月5日、「はやぶさ」デビュー。
○JR3社の「TOICA」「ICOCA」「SUGOCA」が相互利用を開始。