押収され、激高したとのことです。
ドイツ(EU)では、欧州連合(EU)域外から430ユーロ(およそ49000円)
相当以上の物品を持ち込む場合に、税関申告する必要があります。
腕時計は、3000ユーロ以上(およそ34万5000円以上)ほどのものだとか。
2年前に家族からプレゼントされたもので、
乾選手は、申告すべきとは知らなかったとのことです。
無申告レーンを通り、申告すべきものはと質問され、
ないと答えたものの、腕時計に気づいた係員が、
取り調べ、押収となったようです。
この騒動を4日付けのドイツの大衆紙ビルトが伝えています。
なお税関で押収された際、1時間以上も待たされ、
通訳に連絡もできなかったと関係者(通訳)は証言。
乾選手は暴言を吐いたとも報じられましたが、
関係者は否定しています。
時計は返還される見通しとのこと。
いやー、フランクフルト税関。
ますます評判が悪くなってしまいましたね。
利用される際には、くれぐれもご注意を。
迷った場合は、申告レーン(赤色のレーン)を通り、
申告した方が無難です。
(申告したからといって必ず課税されるとは限らない)
《ドイツならびにシェンゲン協定域内入国時の税関審査について:
ATAカルネに関する注意》
http://www.tokyo.diplo.de/Vertretung/tokyo/ja/01__RK/Zoll/Zolleinfuhr.html在デュッセルドルフ日本国総領事館
《EU域外諸国からの入国に際しての課税基準》
http://www.dus.emb-japan.go.jp/profile/japanisch/j_wirtschaft/zoll_annex.htm《個人的使用目的であっても、EU域外から持ち込む物品の価値が
合計430€を超える場合は、課税(関税・輸入売上税又は特定消費税)されます。
(ただし、コーヒー、たばこ、アルコール飲料は課税基準が異なります)。
物品を持ち出した国がドイツと特恵関税協定を結んでいる場合は、
10%が課税されます。(この場合でも、例外として、ワイン等殆どの農産物には
13.5%が課税されます。)》
《<税関からのアドバイス>
空港には2つの通関窓口、「申告の不要な方(Anmeldefreie Waren)」
(緑の看板のついた通路)と、「申告の必要がある品物をお持ちの方
(Anmeldepflichtige Waren)」(赤の看板のついた通路)の通路があります。
EU域外から空路でドイツに入国される場合、どちらの通路を通るかによって、
ご自身が、それぞれの税関職員よりの質問に答える義務を負うことになります。
申告の必要がある物品をお持ちの方は、赤の通路をお通りの上、
申告・納付手続きを行って下さい。 緑の通路(申告不要)を通られる場合、
基本的 には手続きをすることなく通関することが出来ますが、濫用を防ぐため、
税関職員は抜打ち検査をすることがあります。抜打ち検査で課税対象となる
物 品が見つかった際には、密輸(脱税)となります。申告が必要かどうか
悩ま れた場合には、赤の通路を通ることをお奨めします。
課税の基準となる物品価値は、基本的には実際に物品購入時に支払われた
額をもとに計算されます。購入額を証明する為には、外国で買物されたときの
領収書をお持ちになっていること(出来れば英語のもの)が望ましいです。
※例えばパソコンの場合、シリアルナンバーが書かれていれば日本語の
領収書でも参考になりますので、出来るだけ携帯されることをお奨めします。
領収書がない場合には、同様の物品の輸入価値より類推して計算されること になります。》
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