ベルルスコーニ首相。未成年者の買春と、汚職容疑で捜査開始される。特権法も違憲と判断。万事休すか？

お騒がせのイタリアのベルルスコーニ首相。

今度は、以前から伝えられていた
パーティーで、売春目的で当時１７歳の女性を含む
複数の女性を招いたかれたとの疑惑で、
ミラノ地検が、捜査を始め、家宅捜索を行ったと
報道されています。

今回の捜査は、
パーティで未成年者を買春したこと、
（未成年買春の共犯）
汚職（職権乱用）容疑。

秘書の事務所2箇所を家宅捜索するとともに、
首相に出頭命令を出しました。

ベルルスコーニ首相は、すでに別の汚職事件など、
現在のところ3件の刑事裁判の被告です。

○捜査のきっかけ。
　別の窃盗事件（5月）で警察に拘束されていた
　モロッコ人少女を、釈放するよう、警察幹部に求めた容疑。
　電話で「少女はエジプトのムバラク大統領のめいだ」と幹部に話し、
　実際に、釈放させたとされる。

　首相側は、この働きかけに関しては、
　「自分はいい人間だから、困っている人を助けたかった」と説明。

　複数回のパーティー開催。
　少女がそこにいたことは認めている。
　しかし首相側は、少女との間の性的関係は否定。

今回の捜査による起訴されれば、
首相は出廷を求められる可能性がある。

○イタリア憲法裁判所による特権法の判断→違憲
　ベルルスコーニ首相は、特権法を制定。
　これは、公務による多忙を理由に現役閣僚の
　刑事手続きを18ヶ月間停止するという内容。
　2011年1月13日、伊太利亜憲法裁判所は、この特権法を違憲と判断。
　被告の出廷するか否かの判断は、政治家でなく裁判所が行うと判決。
　特権法は、憲法裁判所の判断により、修正される。

○ベルルスコーニの他の事件
　証人を買収して偽証させた容疑、
　税金詐欺、
　不正会計容疑
　すべて訴訟が始まっていたが、特権法により裁判は中断されていた。
○ベルルスコーニ氏は、1994年に初めて首相に就任。
　依頼、これまで17ほどの容疑で裁判にかけられている。
　以前に比べれば、下がっているが、それでも高い人気がある。

ベルルスコーニ首相、
厳しい立場に追い込まれたようです。

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