母が岐阜市、下呂市に帰っていました。
2014年9月26日帰京したのですけれど、
帰るなり、「いやー行列して買ってもらって。
これ食べる、食べる」とせかされました。
何かと思ったら、
母が電車に乗る前に、
従兄弟が買ってくれたおはぎでした。
通常のおはぎではなく、「栗おはぎ」。
岐阜駅南口からすぐのところにある
御菓司 香梅有限会社のもの。
上に書いたように、小豆あんのかわりに、
まわりをすべて栗きんとんで覆ったおはぎです。
30年前にこの店が考案し、
大人気となり行列ができる逸品だそう。
けれど、中の餅が固くなるため、
賞味期限が1日しかないので、
取り寄せは不可。
お店か催事場でしか買うことができません。
また季節の和菓子で、
9月~11月の時期しか作っていません。
栗きんとんとおはぎが大好きな自分にとっては、
願ってもないお土産です。
さっそく緑茶をいれていただきました。
大きさはすこし小ぶり。
それを小さめに切って、栗きんとんをまとった
おはぎを口にいれました、
栗の素材をいかした、自然で適度な甘み。
また香りが、舌の上に乗った固まりを、
歯でほぐすたびに立ち上ってきます。
栗きんとんは、ほくっとしていますが、
しっとりとした食感もあり、
自然に口の中でほろほろと溶けていきます。
残るのは、米粒が残った半殺しの餅。
栗きんとんと餅の相性もなかなかですが、
じっくりと味わう暇もなく、あっという間に、
一つを食べきってしまいました。
その勢いを見た母が、
母の分を一つ分けてくれました。
二つ目は、先ほどよりゆっくりと味わいながら、
食べたのですけれど、それでも気が付いたら、
栗おはぎは目の前から消え、お腹の中に滑り込んでいました。
満足、満足。
これからの季節、おいしい栗、
そして新栗で作った栗きんとんなどが出回ります。
思いがけずもまたいち早く、岐阜の栗が味わえて、
今年の秋は何だかさい先がいいと、
ひとりで、にっこりしていまいました。