何年前のことでしょうか。
ニューヨークのユニオン・スクエアの酒屋にいった時のこと。

お土産にアメリカのワインでも買うかと、お店に入ったのです。

産地ごとに売り場が別れていました。
東海岸のワシントン州のワインは、5ドルくらい。
そしてカリフォルニアワインのコーナーが。

その辺りでうろうろしていたら、
ワイン選びに困っている東洋人に見えたのでしょう、
店員がやってきて、
「このワインなんかお勧めだよ」とお勧めの1本を教えてくれました。

それが、ロバート・モンダヴィの「オーパスワン」でした。

今となっては、誰でもが知る著名で高価なワインですが、
その当時は、ワイン・飲食業界の人が知る人ぞ知るという存在で、
他のアメリカワインに比べれば、格段に高かったものの、
昨今の値段に比べるとかなり安い値段で、手に入れることができたのです。

その後、瞬く間にオーパス・ワンは、
世界の愛好家の間で高い評価を得て、入手しがたいものになり、
後年、同じ店を訪れた時は、厳重に鍵がかかったセラーに鎮座していました。

5月17日、共同通信。
《R・モンダビ氏死去  ワインメーカーの創業者》
http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008051701000230.html

ロバート・モンダビ氏が亡くなりました。
彼は、カリフォルニアワインの父と、