調べたら、現在の希望小売価格は税別で170円でした。
https://www.nissin.com/jp/products/items/2849このカップヌードルが初めて発売されたのは、1971年昭和46年。
当時は100円でした。(まだ消費税はない)
でもそのころの100円というのは、かなり価値がありました。
当時の大卒初任給はおよそ4万3000円(42885円、現在は20万円ほど)、
はがきは7円、手紙は15円。銭湯は大人が100円。
たばこ(ゴールデンバット)30 円、 新聞の購読料は月900 円、
ビール大瓶1本140 円、映画ロードショー700円、理髪代640円。
そうカップヌードルって大人の
銭湯の料金と同じくらいでした。
近所の蕎麦屋のかけそば一杯が150円前後、
ラーメンは150円~200円くらいで、
発売当時、大人の人が、
「カップヌードルって結構高いな」
と話していたのを思い出します。
翌年1972年の2月になりますが、当時、テレビで生中継され、
国民みんなが見た「あさま山荘事件」という大きな出来事がありました。
犯人を追いつめた機動隊の人たちの食事用に、
カップラーメンが使われ、その後、一気に普及した
とのエピソードがあります。
日清食品の創業者安藤百福さんの、
《私の履歴書 復刻版 安藤百福》
《第23回 浅間山荘事件 隊員の食事、大写しに テレビ・新聞で大きく報道》
http://bizacademy.nikkei.co.jp/management/resume10/article.aspx?id=MMAC2e002030052014そうそう毎週読んでいた少年ジャンプは、
最初はたしか80円だったのですが、
その後、10円ずつくらい値上げ。
1971年ころは90円か100円くらいでした。
(1973年のオイルショックで一気にあがった覚えが)
自分は買っていなかったのですが、
同級生が買っていて、いつも見せてもらっていました。
その友達の家にはカップヌードルが置いてありました。
自分の部屋で好きな時に、作って食べながら、
少年ジャンプを読むという友達が、
うらやましかったですね。
(掲載漫画で覚えているのが「男一匹ガキ大将」「ハレンチ学園」
「ど根性ガエル」「トイレット博士」「侍ジャイアンツ」「アストロ球団」
「マジンガーZ」「包丁人味平」「サーキットの狼」)
それから40年あまり。
先日、発表されたのは10円の値上げ。
税別で170円を、180円に上げると。
2015年1月1日出荷分からです。
ちなみに値上げは、2008年1月以来7年ぶり。
その間のほかのモノの価格の上昇を考えると、
カップヌードルは優等生なんでしょうね。
いやいや懐かしさから、前置き、寄り道が長くなりました。
ここからは、カップヌードルを
非常食用に買いためると言った若者に
話したことです。
カップヌードルは、お湯だけあれば食べられるので、
非常食に良さそうですが、実際はあまり向いていません。
理由は、
水を意外に多く使うこと、
(カップヌードルの場合300ミリリットル)
お湯にしないといけないこと、
また量的に少ないこと、
意外に塩分が多くのどが渇くこと、
《食塩相当量:5.1g (めん・かやく: 2.8g / スープ: 2.3g) 》
軽くてもかさばること
などからです。
日常に食べるには、また保存食としては、いいのですが、
非常食としては、お勧めではありません。
同じお湯を使うなら、少ない水分で
しっかりとしたカロリーがとれ、腹持ちがよく、
塩分も含まれていないアルファ米や、
水を使わないレトルトのカユがお勧めです。
若者は、なるほどと納得していましたが、
夜食、小腹がすいたとき用にすこし買いだめするようです。
〇UCC缶コーヒー
1969年昭和44年発売、70円。
喫茶店での珈琲一杯とほぼ同じ値段。
プルトップではなく、上についた金具で穴を開けるタイプ。
万博会場での販売から火が付いた。
《ニッポン・ロングセラー考 Vol.59 UCC缶コーヒー》
http://www.nttcom.co.jp/comzine/no059/long_seller/