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赤チン製造終了。今では消毒もせず、湿潤療法。時代の流れ。

赤チンと言ってわかる人は、
もう40代、50代以上かもしれません。

家や学校の救急箱には必ず入っていましたね。

怪我をした時に傷の部位に
塗る消毒駅です。
正式な名前はマーキュロクロム液。

名前の通り、塗った部分が
赤くなるので、すぐにわかりました。

この赤チン。

製造する際に、廃液として水銀が出ることから、
規制され、製造が出来なくなるそう。
(「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」
によって国内での製造も規制。2020年12月31日。
また2019年5月31日をもって日本薬局方から削除)

このため、赤チン製造販売の
日本で唯一のメーカーとみられる
三栄製薬が2020年一杯で生産を
やめることを明らかにしました。

実は、30年近く前の仕事場の近くに、
この三栄製薬という会社があったのです。

初めて見たとき、ここで製造していたのか
と驚いた覚えがあります。
今でも細々ながら、製造販売を続けていたんですね。

やんちゃで擦り傷を良く作っていた小学生時代。
赤チンが活躍したのは、小学校低学年の頃。

その後は、オキシドール、マーキュロとなり、
赤い色はつかなくなりました。

ところが、弟の子ども、すなわち甥っ子が出来た時、
この傷の手入れ方法が全く変わっていました。

消毒をしないで、水道水、
ミネラルウォーターなどで
傷口を洗い流すだけ。

その後、傷口が乾かないように、
「家庭用創傷パッド」(傷パッド)などで
覆うやり方です。

乾かさなく潤いを保った状態をキープ
するので湿潤療法と呼ばれているそう。

傷口の乾燥を防ぎ、身体から出る
浸出液を保ち、治癒を促すというものです。

消毒薬は、ばい菌を殺してくれますが、
健康な皮膚の細胞も傷つけてしまい、
治癒が遅くなってしまうのだそうです。

時の流れにより、方法が変化し、
必要と思われたものさえ不要になる。
そんなことがあるんですね。

つくづく時の流れを感じました。

ねじめ正一さんの短編「赤チンの午后」。
空き地の草野球で走塁中に誤って鉄条網に
突っ込み、太もも辺りを切ってしまいます。
仲間が一言、「赤チンつければ治るよ」。
赤チンは万能薬でしたね。


トクダス、今から10年ほど前のエントリーです。
今でも健在、赤チン製造。




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