SSブログ

苦しい経営の地方バス会社の中、十勝バスが41年ぶりに増収・増益した工夫とは? [気になるニュース]

バスを使って旅行する番組。
いくつかありますね(ありました?)

「都バスで飛ばすぜぃ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」。

後者は、原則として地方のバスを乗り継いで旅するのですが、
途中、バスがなく、歩いて、つなぐ場合も。
またダイヤが1日朝と夕2便しかない所もあったり。

地方のバス路線は、どんどん廃れて亡くなっているのかと
思ったら、頑張っている会社もありました。

北海道十勝市に本社がある、十勝バス。
http://www.tokachibus.jp/

なんと41年ぶりの増収・増益だとか。

北海道札幌市で11月8日、道内23社のバス会社が集まり、
取り組みや課題を話し合う意見交換会が開かれたそう。

そこで、独自の取り組み、工夫で増収を遂げた
十勝バスの例が報告されました。

十勝バスは 原油が高騰し経営を圧迫した危機感から、
3年ほど前から社長自ら声をかけ、営業強化に乗り出したのだとか。

その一つが、「白樺通19条」というバス停の客を増やすというもの。

このバス停の半径250メートル以内の家を戸別訪問。
バス利用について調べたそう。

「なぜバスを利用しないのか?」

するとその答えは思いも寄らぬものだったのです。

「バスの乗り方がわからない」
「バスの行き先がわからない」。

社長、社員は、「本数が少ない」「時間が読めない」
「遅れるから」などを予想していたといいますが、
それは意外にも少なかったのですね。

不便より、不安で使っていなかったのです。

誰もが知っているものだと思っていたことが、
実は、知られていなかった。
バス会社の人は、そこを見逃していたのですね。

そこで、会社は、このバス停の半径250メートル以内の家に、
バスの乗り方を記し、利用者の多い周辺施設を写真入りで載せた
行き先別の時刻表を配ったそう。
さらには、小学生、高齢者にバスの乗り方を教える出前講座も実施。

すると、乗客数が1割以上増えたと。

そこから、会社をあげて、他のバス停でも、
バスの啓蒙活動につとめ、
市内乗り放題切符に沿線のスイーツ各店の割引券をつける
などの取り組みを行なった結果が、41年ぶりの増収とのこと。

十勝バスのサイトにも
《路線バスの乗り方》
http://www.tokachibus.jp/%E8%B7%AF%E7%B7%9A%E3%83%90%E3%82%B9/%E3%81%94%E5%88%A9%E7%94%A8%E6%A1%88%E5%86%85/#annai01
という項目があり、詳しく解説していますね。

《十勝毎日新聞、2010年09月24日 15時18分》
《【リーダーの視点】十勝バス 野村 文吾社長》
http://www.tokachi.co.jp/feature/201009/20100924-0006703.php
2012年04月18日 14時16分、
《十勝バスの運送収入 40年ぶり前年増》
http://www.tokachi.co.jp/news/201204/20120418-0012335.php

○全地球測位システム(GPS)と赤外線センサーを使い、
 停留所の乗降客数などを把握し、
 利用実態に合ったダイヤを作成する。2013年秋にも。

2012年6月25日放送、STV(札幌テレビ)。
《北海道の力》
《奇跡の収入増!十勝バス》
http://www.stv.ne.jp/tv/dnews/power/index.html?idno=20120625195802
《「実践するドラッカー〔事業編〕」――42年ぶりに顧客が増えた 》
http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1207/05/news028.html

2013年12月

黄色いバスの奇跡 十勝バスの再生物語》(Amazon)

これを原作にしたミュージカル「KACHI BUS」も2014年2月に公演。
http://www.duncan.co.jp/web/stage/kachibus/



nice!(2)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 2

コメント 3

スズキケンジ

はじめまして、コメントさせていただきます。

「バスの乗り方がわからない」
これは、たしかにあります(^^;)

「バスの行き先がわからない」
と言った方がさらに正確かもしれません。

電車の『乗り換え案内』や『駅すぱーと』といった、
乗り方案内のソフト(サイト)がバスにはありませんので、
かなり手作業で探さなければならないという現状があります。

逆に言えば、ここのところが、
全バス会社共通の検索方法などあれば、
利用者が激増する可能性もあります。

例えば、乗り換え案内等のソフトで、
通常ならば、電車乗り換えが案内されるところ、
バスのルートも表示される等ですね。

それと、バスを利用した観光も、
通常は、各バス会社にゆだねているものですが、
これなんかも、一律化して検索できるようになると、
さらに便利になり、利用者が増えるかもしれません。

いずれにせよ、十勝バスはよくがんばってるなーと思います。

by スズキケンジ (2014-03-06 21:07) 

nikitoki

「奇跡体験!アンビリバボー」 2014年3月6日で、「老舗バス会社★全国初の奇跡とは?」と題して、十勝バス社長の野村文吾さんを中心にした取り組みが紹介されました。
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/140306_2.html
by nikitoki (2014-03-06 22:29) 

nikitoki

スズキ様、コメントありがとうございます。「NAVITIME」「バスNAVITIME」「EZナビウォーク」「auナビウォーク」で、2013年12月26日から、「十勝バス」が対応バス路線に追加されたようです。

by nikitoki (2014-03-06 22:33) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました