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ユッケの本場(?)・韓国で、生肉の食中毒が報告されていない訳。 [気になるニュース]

ユッケの名は、肉を細かく刻んだ韓国料理
「肉膾ユクフェ」に由来しているそう。

生肉を食べる習慣は、さらに遡れば、
モンゴル民族にあるとされ、
東は、ユクフェ→ユッケ。
西は、タルタルステーキになった
と言われているようです。
韓国は、全ての食肉処理場や加工場が
最新の「HACCP」
(ハサップ=危険度分析に基づく重点衛生管理)の
手法を取り入れた解体や保管の手順を
義務付けられているものの、生肉に関する
特別な衛生基準はないんですね。

それが意外です。

飲食店では食肉原産地表示制度を導入。
けれど国、自治体の衛生基準はなく、
店の管理に任されているとのこと。

一方で、韓国食品医薬品安全庁が、
年に数度の抜き打ちの検査を実施し、
不具合があれば、最高1億ウォン
(およそ750万円)の罰金、営業停止。

これが一番の食中毒防止の決め手と
なっているんですね。

一方で、衛生基準は決めているものの、
取り締まりは行わず、罰則もない日本。

やはり命に関わるモノは、罰則、営業停止など
強制力を働かせないといけないのでしょう。

テレビのニュースで、ソウルの広蔵市場にある
ユッケ専門店が紹介されていました。

その日に仕入れた新鮮な肉をその日に使う。
毎日、まな板と包丁は消毒する
先日も検査が入り、領収書まで調査された
といった内容を女主人がインタビューに
答えていました。

しかし、肉を処理している場所は
オープンで、道路に面している入り口は、
吹きさらしになっていて、日本人的な
視点で見ると、いかにも危なそうだったのですが……。

また新鮮さと、今回問題になった、
病原性大腸菌は関係ないよう。

新鮮であろうが、病原性大腸菌がついていれば、
危険なことに変りはないと思うのですけれど。

報道によれば、韓国の食品医薬品安全庁が
2010年2、3月に抜き打ち検査を1426店に対して実施。
大腸菌などが検出されたり原産地を
虚偽表示していたため、45店舗に営業停止や
罰金などの行政処分を科した。

16カ所の店舗で大腸菌検査が陽性になった。
さらに黄色ブドウ球菌やリステリア菌が検出された店も。
さらにこれらの店の実名と場所を公表しているとのこと。

しかしこれまでユッケの食中毒発生の報告例はないとか。

解体、流通過程の「HACCP」が効いているのかなー。
日本の解体、流通は、どうなっているのでしょうか?
衛生に関してはしっかりしていると思ったけれど、
ミートホープの偽装肉事件もあったけれど、
ちゃんとしていないのかなー。

○日本の厚生労働省が定めた基準。
 生食用の肉の流通 1998年通知。
 病原菌が付着する肉の表面を削る「トリミング」を行うこと。
 卸業者と飲食店の双方が実行すること。
 罰則規定なし。当局による検査もなし。

○2010年4月、食品安全委員会は、病原性大腸菌による
 感染症発生が増加している。
 そのため、特に乳幼児とお年寄りは生肉を食べないよう
 呼びかけていた。

○今回の焼き肉チェーン店のユッケは一皿280円。
 ソウルの通称ユッケ通りにあるユッケ専門店「チャメチッ」の
 ユッケは、牛肉スープがついて1人前1万2000ウォン(約960円)。
 他の店では倍ほどもしているが、「クンネサンユクウ」という国内産肉牛を
 使っているので安く出せるとのこと。
 その値段に比べても、日本の280円は安すぎる。

○韓国のユッケ専門店の女性経営者の話。
 ユッケとして出す場合、殺菌のために、
 にんにくとゴマ油を混ぜて1~2時間、
 冷蔵庫で熟成すると答えている。

○イタリアでは、生の牛肉を薄切りにして食べる
 カルパッチョという料理がある。
 またフランス、ドイツなどでは、
 生の肉のタルタルステーキを食べる。
 フランス、イタリアでも生の肉に関する基準はないが、
 行政による検査が行われ、罰則がある。

○日経新聞に記事によれば、韓国当局が、
 《厳しい措置を取るのは夏場を中心にユッケによる食中毒が多発している
 という理由もある》とし、実際の食中毒例をあげています。
 2008年春に、サッカーKリーグの「尚武」の選手が、
 全羅南道の専門店で「ユッケビビンパッ」を食べて、
 全選手が下痢と腹痛に見舞われ、食中毒となり、
 4日後の試合は延期となったそう。

 ユッケではなく「ユッケビビンパッ」ですが、
 ユッケによる食中毒が皆無というのは、間違いかも。

○東京新聞、2011年5月10日朝刊でも、《韓国ユッケ事情》との記事が。
 《韓国ではユッケや生肉のまじった料理を食べた集団食中毒がほぼ毎年発生》
 とありますね。
○また《ソウル市は基準以上の菌が検出されると営業停止や
 最高三千万ウォン(約二百二十五万円)の罰金を科す》。

追記2022年9月16日、
〇京都府宇治市の精肉店で販売した「ユッケ」を食べて、
 90代の女性が食中毒に感染し9月15日に死亡しました。
 「腸管出血性大腸菌O157」が原因です。
 この女性の他にも同店でユッケ、ローストビーフなどを
 購入した20人以上の男女が腹痛などを訴えているとのことです。
 うち11人から「O157」が検出。
 なお販売した精肉店は、ユッケではなく、
 「レアステーキ」と主張しているようです。

追記 2023年1月21日
〇定期的にアクセスが集まるこの記事。
 今日もまたアクセスが多くなっています。
 冬のこの時期、ユッケなどによる食中毒は少なそう
 と思ったら、ノロウイルス感染による食中毒は、
 12月1月のこの冬の時期に多いんですね。
 (12月から3月で1年の8割ほどのノロウイルスの食中毒が発生とか)
 ノロウイルスは寒さ、乾燥に強いようです。
 もっともユッケの場合はO157=腸管出血性大腸菌による食中毒ですが。

〇2023年2月3日 
 またアクセスを多く頂いています。
 生肉大好きな友人。
 今でも「ユッケ」を楽しんでいます。
 焼肉店の中で安心してユッケなど生肉を食べられるのは、
 保健所から「認定生食用食肉取扱者等設置施設」の認定をもらっているところ。
 自分が行きたい地域名に上の用語を入れて検索すると、
 該当のお店が出てきます。
 わが家のすぐ近くでは、東日本橋駅前にある
 「新日本焼肉党」。
 (浅草橋にも同じ経営者による系列店がある)
 ユッケや肉握りなんかがあります。
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13147082/dtlrvwlst/B112107364/
 友人は、渋谷のお店に行っているそう。
 (店名は書きませんが、検索すればわかります)

 わが家のすぐ近くにあった、大正13年創業の
 老舗の焼鳥店「江戸政」は、
 「生つくね」を出していたことが、ネットで問題視され、
 2022年9月、閉店しました。(前を通る度に心が痛い)

追記 2023年2月12日
〇アクセスをいただいています。
 2月、韓国国内でオンラインで販売している
 「特価韓牛ユッケ」を注文した数十人が、
 食中毒にかかっていることが、
 明らかになっているようです。


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コメント 1

tt

にんにくとゴマ油て殺菌できるのかな?
現在は最新の衛生管理できても昔はどうだろ?
カウントされて無く死んでる人もいるのでは?日本も同様に生肉は止めるべきだと思う(肉の配送してた私は食べないね)
by tt (2019-06-16 22:04) 

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