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黒澤明監督伝説。「東海道新幹線を20分止めた」。萩原健一さんが語る。

朝日新聞夕刊のインタビュー《人生の贈りもの》。
2011年2月10日は、俳優・萩原健一さんの4回目、
最終回です。

《神代辰巳の技術、黒澤明の心意気》との見出しです。

1980年に、萩原健一さんが出演された
「影武者」の時の黒澤明監督の印象、
エピソードを聞いています。

萩原さんは、映画のテクニックについては、
神代辰巳監督、姫田真佐久カメラマンから
多くのものを学んだと言い、
黒澤明監督からは、映画に対するマナーを学んだと語り、
心意気がすごい具体例をあげます。

《姫路城での撮影のとき、音がはいるからって、
東海道新幹線を停めろと指示するんですよ。
どうなることかと思っていると、夜、旅館に
みんなを集めて、「君たち、国鉄が協力して
くれてね、20分だけ停めてくれることになったよ」。
これじゃー、よりやってやろうってなりますよ。
本当に交渉が成立したのかどうかは分かりませんが、
実際に20分間、しんとしました。ああ、
これが映画なのかと思った。》

うーん。恐るべし、黒澤明監督。
「天国と地獄」時に、当時の在来線特急こだま号が、
酒匂川の鉄橋にさしかかるシーンの撮影で、
民家が邪魔になったので、2階部分を取りのぞいたとの
伝説もありますね。

ところで、上の萩原健一さんの話、
細かいようですが、姫路城での撮影なら、
東海道新幹線じゃなく、山陽新幹線ではないでしょうか?
まあ東海道・山陽新幹線と続けていうこともあるのですが……。

映画の中では、姫路城は、織田信長の安土城、として出てきます。
封切りの時には、姫路城の全景があったと思ったのですが、
今、DVDで見ると、全景が出てこないんですよね……。

上の話は、この自叙伝。そして映画監督論の中にも出てきます。

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コメント 1

nikitoki

萩原健一さんが2019年3月26日、都内の病院で亡くなっていたことが28日、分かりました。享年68。病名はGIST(消化管間質腫瘍)。
by nikitoki (2019-03-29 13:53) 

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