給食費未納の子どもに別メニューで非難ごうごう。イタリア。 [イタリア]
日本でも給食費の未納が問題となっていますが、
その事情はイタリアでも同じのよう。
未納対策はいろいろありますが、
これはやり過ぎとして非難が巻き起こっているみたいです。
2010年3月25日。朝日新聞。
《給食費未納の子どもには質素な別メニュー 伊の小学校》
http://www.asahi.com/special/08017/TKY201003250401.html
サンドイッチと水だけの給食を与えていたということですね。
本来の給食のメニュは、
《パスタ、ハンバーグ、サラダ、フルーツなど》。
これに対し、《未納の子どもにはサンドイッチとペットボトルの水》のみ。
今回の件で救われるのは、
《同情したクラスメートらが自分たちのおかずを8人に分けてあげた》こと。
優しいなー。
気になる給食の価格ですが、《1食3.95ユーロ(約480円)》。
一般的にイタリアは、日本より食事に対する物価が高いのですが、
日本の給食費に比べると、やはり少し高いようですね。
東京都中央区の給食費
http://www.city.chuo.lg.jp/kurasi/gakkokyouiku/gakkokyusyoku/index.html
《学年別給食費
小学校(低学年)1年・2年 3,460円
小学校(中学年)3年・4年 3,660円
小学校(高学年)5年・6年 3,870円
中学校 4,220円》
おおよそ月に4000円。週5日で1ヶ月20食として、
1食あたりは、200円ほどですね。
(中央区の場合は、米飯は区から補助が出ているみたいです)
関連エントリー
《病気の友だちに持って行った給食の揚げパン。発祥の地は大田区。》
給食費未納が増えている理由として、
経済的状況がよくないことに加えて、日本の場合、
経済的には問題なくても、モラルのない親が増えていることが、
あげられています。
そのため、親の給料を差し押さえする自治体もあるようです。
また今後、支給されるであろう「子ども手当」を未納の給食費に
あてようと検討している自治体も。
2010年3月24日、毎日新聞。
《子ども手当:給食費滞納者は現金で 栃木・足利市、市役所窓口で納付促す》
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100325ddm041010084000c.html
Yahoo!
《給食費未納問題》
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/school_meal_costs/
少し前の朝日新聞の投書欄「声」に、
給食の無償化をとの主張が掲載されていました。
いっそのこと、タダにするというのも一案ですが、
ここはやはり受益者負担というのが、誰もが納得する結論では。
経済的な理由で納められない場合は、
行政が補助、援助をし、
そうでない場合は、徴収の努力をする。
一般的に商売をしていると、
先に物・サービスを提供し、代金後払いの場合、
払ってもらえないことがあります。
現在の、給食費未納はどれくらいあるのか?
22億余り。
これは給食費全体の0.5%になるようです。
これは普通に考えれば、かなり高い徴収率と言えるのでは。
だからと言って、払わない人を擁護している訳ではありませんが。
この3月の時期、問題となるのが、
授業料支払いを卒業証書の引き渡しの条件とするという方法。
2010年3月26日、読売新聞。
《学費滞納で卒業証書回収、支払い計画出させる》
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100312-OYT1T00674.htm
上の例では、一度、みんなと一緒に渡し、
他の生徒にわからないようにして改修し、
生徒の面子・名誉に配慮した形となっており、
こうしたやり方なら、双方にとっていい形なのではと思います。
給食費の場合は戻すということが出来ないので
この方式はとれませんが、前払いという方法はありますね。
払った生徒にだけ、チケットなりカードなりと引き替えに
給食をという形もあるけれど、
その場合、払った子と払わない子が明確に分かってしまうからなー。
その場合も弁当を認めれば、給食を食べない子も、
支払っていない子とはわからないですね。
申し込み式。一般的には後払い(毎月末)だが、
3ヶ月滞納すると前払い方式となるやり方をとっている山武市
http://www.city.sammu.lg.jp/section/kyouikuiinkai/kyusyoku-center/index.html
完全に前払い方式をとっている自治体もかなりあるみたいです。
調布市。
どんなやり方が、一番いいんでしょうか?
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