静岡空港の日本航空だけの搭乗率保証に全日空が「不公平」と文句。 [気になるニュース]
赤字経営になるのではと心配されています。
そんな中、県は、日本航空の静岡-福岡線に
搭乗率保証を打ち出しました。
決められた搭乗率より下がった場合、補助金を出すというものです。
《静岡空港。静岡県が日本航空に搭乗率保証。
一定割合以上、お客さんいなければ、お金だします。》
これに対し、全日空が不公平と文句を言っているようです。
2009年2月18日、朝日新聞。
《「搭乗率保証」に逆風》
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000902180004《札幌便や那覇便を就航する全日空(ANA)の幹部は17日、県庁を訪れ、
「不公平な支援策」と苦言を呈した。》
まあ、これは、全日空に言わせれば当たり前かもしれません。
日本航空の福岡便だけ保証して、
全日空の札幌便、那覇便には保証しないのは、
どう考えても不公平ですから。
しかし、そう言うことは、初めからどの便も赤字必至、
もしくは採算ぎりぎり、おつきあいで便を出している
と告白しているようなもの。
県に、
「搭乗率は満たす。まさかの時の備え」と言われてもねー。
県のミスによる開港遅れにも文句を言わず、
その間の損失にも目をつぶり、営業努力をしてきた
全日空にしてみれば、
「なんでうちにも保証しない」というのは、
納得できなくはないですが…。
札幌便は日本航空も飛ばす予定で、全日空と競合しますから、
静岡空港全体での収益を考えれば、
福岡便が保証されれば、日本航空に有利です。
福岡便は、新幹線と競合し、
札幌便、那覇便に比べ、搭乗率が厳しそうですが…。
早くから就航を決めた日本航空に対する
県の恩返しという面があるんでしょうね。
それにしても福岡便の70%の搭乗率は達成は困難そう。
記事にもあるように、静岡県は自信があるなら、
石川県の能登空港のように、搭乗率突破の場合の
返金制度を提案したらいいのに。
返金したくないから、JALが頑張って営業努力しないかも…
それが返金制度を提案しない理由だそう。
そこまで言うなら、保証自体やめればいいのに。
静岡空港にかかる経費は、
直接的には静岡県民の皆さんの負担になるんだよなー。
能登空港、2009年2月10日
《能登空港搭乗率保証》
http://www.noto-airport.jp/notosypher/www/info/detail.jsp?id=125
能登空港の場合、導入3年目までは返金していますが、
4年目以降は、返金(販売促進協力金)はなしですね。
(目標搭乗率と、保証金、販売促進協力金を
支払うラインをそれぞれ絶妙に設定しているため)
http://www.noto-airport.jp/notosypher/open_imgs/info//0000000001_0000001120.pdf
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