「家賃が高い」と「官打ち」。成功の秘訣は、出来ないことはしないこと。海士町の岩がきと白イカ。
9月7日。読売新聞の編集手帳で、
相撲界の専門用語(表現)が紹介されていました。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20080906-OYT1T00783.htm
《実力を超えて番付が上がり、手ごわい相手との取組がつづいて
黒星を重ねる。相撲の用語で「家賃が高い」という。》
この用語を聞いて思い出したのは、
「官打ち」という言葉です。
これは、その人の身分、実力に見合わない官職を与え、
職責の重さで、身を滅ぼさせるという呪詛の一つ。
日本の歴史の中で幾つもの例があるとされていますが、
有名なのは、鎌倉幕府の三代将軍・源実朝への官打ちです。
実朝は、若き頃より、どんどん出世し、
わずか28歳で、頼朝、頼家より位の高い
右大臣・正二位にまで上り詰めた結果、
鶴岡八幡宮で、右大臣就任拝賀の儀の後、
甥の公暁19歳に暗殺されてしまうのですね。
http://www.kamakura-burabura.com/meisyokamakurahatimanguu.htm
http://www.kyoboku.com/icho/kantou/tsuru.html
この官打ちを行ったのは、後鳥羽上皇。
暗殺の報を聞き、喜んだと伝えられています。
(実朝を葬るため、他にも企みをいくつか仕掛けていた)
しかし、上皇もこの後、承久の乱で破れ、
隠岐に流されることになるのでした。
太宰治、「右大臣実朝」、青空文庫。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2255_15060.html
実朝暗殺、その時歴史が動いた
http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2005_03.html#01
何かのハウツー本で、成功の秘訣が書いてありました。
「自分の出来ないことはしないこと」。
なかなかに深みをかんじさせる、
まだ暑さが残る、初秋でございます。
海士町後鳥羽院資料館
http://www.mapple.net/spots/G03200001601.htm
今、海士町では、細胞を破壊しない冷凍技術CASを使った
岩ガキや白いかなどの海産物が有名になりつつありますね。
CASは、細胞を破壊しないため、解凍しても生と変わらぬ
風味と口当たりが保てるそう。
そのため、日本国内のみならず、海外の日本料理店などに
輸出されているとか。
《山陰/日本海 隠岐の島より直送海士いわがきと
白いか詰め合わせ旬感凍結[CAS]商品》
日経スペシャル、ガイアの夜明け。
2008年1月15日。
《日経スペシャル「ガイアの夜明け」 1月15日放送 第297回
生活を変える“冷凍技術”》
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview080115.html
2019年09月11日、「歴史秘話ヒストリア」で「ここがスゴイ!承久の乱」が放送されました。そのせいか、このエントリーにアクセスが集まっています。
https://www.nhk.or.jp/osaka-blog/historia/412196.html
https://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/
by nikitoki (2019-09-15 23:15)