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「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学」、「あやしい健康法」 [気になるニュース]

赤福、吉兆と老舗が偽装を行う日本。
何を信じたらいいのでしょうか?

最後は、自分を信じるしかないのかも。
その前に重大な役割を果たすのは、
様々な情報を与えてくれるマスコミ。

しかしそのマスコミも正しいのか、はなはだ疑問です。
あの「あるある事件」は今年の出来事でした。

捏造「あるある」から学ぶこと。フードファディズム
《「発掘!あるある大事典Ⅱ」は打ち切り必至。
21日放送中止。代替番組CMなし

納豆ダイエットは嘘でした。発覚「あるある」の大嘘
「あるある」だめでも、江原、細木はいいのか? 水にありがとう

そんな中、見つけたのが、
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))》です。

タイトル通り、健康情報や、科学を装ったニセ科学について、
それが、ウソやいい加減なものであっても流布し、一般人に
信じられてしまう構造が描かれています。

メディア・バイアスは、まさしく伝えるマスコミ、メディアが、偏向していること。

「〇〇は、体に良い」という専門家、テレビ、雑誌。
それがおかしいと言うのは、メディアリテラシーのある人なら、
疑ってかかるでしょう。

が、逆に、 「〇〇は危険である」と告げる専門家、テレビ、雑誌については、どうでしょうか?

メディアリテラシのある方も、「良い」という場合に比べて、
警戒の度合いは低くなるのでは、ないでしょうか?

本書では、《第4章 警鐘報道をしたがる人びと》で、
どうして警鐘報道を生む土壌、ライターの生活にまで触れています。

また《第6章 自然志向の罠》《第7章 「昔はよかった」の過ち》などで、
一見また耳当りの良い言葉・論理にも、実はウソや過ちが含まれている
ことを指摘しています。

偏向という意味では、どちらも偏向の危険性があり、
同じようにチェックしなければならないのではいけないのに…。
我々は、それになかなか気付かなかったりするんですね。

上記の本では、「あるある事件」の時に、実験の不備を明かした大学教授の
所に来たマスコミが、今度は、その実験がいかにおかしかったかという証言を
引き出したがったという例をあげています。

マスコミとは、こうした罠にはまりやすい。
それを受け手である我々は知っておかないといけないと思います。

 《メディア・バイアス》(楽天ブックス)

なお目次、著者プロフィールを含む詳しい内容が、
光文社のサイトにあります。
光文社新書を選び、五十音で「ま」を選ぶとリストが出てきます。
http://www.kobunsha.com/top.html
また上記、アマゾンのサイトのレビューはかなり充実していますので、
ご覧になることをお勧めします。

《第11章 科学報道を見破る十カ条》をあげています。
当たり前のことのようですが、リテラシーをつけるのに役立ちます。

著者の松永和紀(「かずき」ではなく「わき」)さんは、
毎日新聞社記者からフリーの科学ライターになった方。
現在、日経BP社のサイト「Food Science 食の機能と安全」で、
「松永和紀のアグリ話」を連載されています。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji_mtng_itiran.jsp?sch_pg=0
ご本人のホームページ「ワキラボ」
http://www.wakilab.org/
そこには、「メディア・バイアス」の記述の基礎となった参考文献のリストがあげられています。
松永さんの書く情報も、「メディア・バイアス」の可能性があるわけで、
それを受け手が判断するには、記述の基礎となった文献、情報の開示が必要です。
それをちゃんとされているのは、自分の言をちゃんと実践されているということで、
当たり前なのですが、そうしたことをしないジャーナリストも多い中で素晴らしいことと思います。

さて、もう一冊は、松永さんの本のタイトルともかぶるのですが、
あやしい健康法》(アマゾン)です。
こちらは宝島社新書。

竹内薫さんを含め、三人(他の二人は、医師とヨガインストラクター)が
1章づつ書かれています。
竹内さんのサイト。
http://kaoru.to/
《薫日記》の11月12日のエントリー《半分マジ》
http://kaoru.txt-nifty.com/diary/2007/11/post_7f2e.html

あやしい健康法》(楽天ブックス)

「加圧トレーニング」、ウコン、ブルーベリーなどなど《科学的に正しいと言われた
健康法も実はマユツバな話がいっぱい。》
あくまでも軽いタッチで、読み易く、それらの食品、健康法が、
いい加減な情報、考え方のもとにあるかを明らかにしています。

宝島社新書のこの本の紹介ページ。
http://tkj.jp/book/book_01617701.html 

《第1章 目に見えぬ科学と健康》(竹内さん担当)では、水関係が。
《第2章 身近にはびこるマユツバ健康法》(医師の徳永太《たかし》さん担当)では、
ブルーベリー、カスピ海ヨーグルト、お酢などが。
《第3章 エクササイズと健康》(インストラクターの藤井かおり担当)では、腹筋運動、
メタボリック症候群、ウォーキングなどを取り上げています。

上の本が、正面からまっすぐまじめに問題に向かっているとしたら、
こちらの本は、脇から裏から、問題に迫っているといったらいいのでしょうか。

 


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