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幻のコーヒー復活で思い出す、もう一つの幻の味 [グルメ]

1月23日とちょっと前になりますが、
朝日新聞夕刊に
幻のコーヒー復活 「ブルボン・ポワントゥ」 インド洋の島で収穫》との記事。
(アサヒコムではすでに削除。gooのサイトから。)

アフリカ大陸の東にマダガスカル島があります。
さらにその東、インド洋に浮かぶフランス領のレユニオン島で
かつて作られていたコーヒーが復活したというニュースです。

もともとこの島は、18世紀には、王家の名をとってブルボン島と
呼ばれていたそう。その時に、幻のコーヒー品種ブルボン・ポワンゥは、
発見されたとか。

1942年で途絶えた幻のコーヒー復活に協力したのが、
インドネシアのトアルコ・トラジャの復活にも協力した
(こちらは、キーコーヒーでした。すいません間違いました)
UCC上島珈琲の技術者。
今年春に出荷するまでにこぎつけたそうです。

その幻の品種ブルボン・ポワンゥですが、
かつてルイ15世や文豪バルザックも愛飲していたと》か。

《収穫されたポワントゥは豆の形状が特徴。縦長で小粒、密度が高く堅い。
カフェイン量が他品種の半分以下という点も大きい。試飲したCIRADの
研究員は「レモンの花のような甘い香り。軽やかで、アロマを感じる。高品質
な独特の味」と太鼓判を押す。》

これはなんだか期待できそうですね。
この春から日本向けにも販売するそうなのですが、
《今年出回るのは約300キロ程度。》

とすれば、入手するのはかなり難しいかも。

コーヒーの話題に関しては、以前、
カフェインなくして何が人生か? 台湾のコーヒー事情》を書きました。

コーヒー大好きなのですが、
数年前からある業者と知り合い、定期的にいわゆる
オークションロットを送ってもらってから、コーヒー人生が変わりました。
(オークションロットとは、オークションにかけられた、世界最高品質の豆。
コーヒーの全流通量の1%以下と言われる)

これを飲み始めてから、外でコーヒーを飲むことは、
ほとんどなくなりました。(これに匹敵する豆でコーヒーを
抽出している店はほとんどない)

ブルー・マウンテンとか、モカ・マタリとか品種で、
選ぶこともなくなりました。
(ワインのように農園、作り手で選ぶ)

それでもたまに気になるものがあるとちょっとした浮気をしたりします。

そのコーヒーを飲む前に知人から分けてもらって、
衝撃を受けたのが、コピ・ルアックです。

ご存知ですか?
これは、インドネシアのコーヒーなのですが、
品種というよりも、「加工」方法がちょっと変わっているのです。

インドネシアに生息するルアック(ジャコウネコ)がいます。
その獣がコーヒー豆を食べ、消化しきれなかった豆(種)なのですね。

ルアックの体内で他の果物のエキス・香りなどが染み込み、
なんともいえない独特の芳香を持つのです。

人工的に作り出せるものではなく、自然のもの。
自然の中から探し出し、洗浄し加工するので、
値段がとんでもなく高くなってしまうのですね。

このブログでも以前、映画《かもめ食堂》をご紹介しましたが、
その中で、かもめ食堂の主人がコーヒーを入れるときに美味しくするための
おまじないを教えてもらう場面があります。それがコピ・ルックでした。
実際、小林聡美ら、三人の登場人物がこのコーヒーを味わっていましたね。
(原作《かもめ食堂》を読んでおくと、登場人物たちの性格など映画の背景が
より理解できるかも)

日本で店頭で販売しているのは、見たことはないのですが、
(南蛮屋銀座店で販売していたとか。ネットでも販売。
南蛮屋のコピ・ルアック。だが現在は売り切れ)
ニューヨークのアッパーウェストの高級スーパーで、
黒いイタチのようなイラストが入った袋で販売していたのを
見かけたことがあります。

以前、飲んだものは知人にいただいたのですが、
最近、ネットでも少数ながら、販売していることを知りました。

インドネシア産ではなく、フィリピン産のものを。
それは、アラミド・コーヒーと呼ばれ、コピ・ルックよりさらに高価だそう。
(様々な品種の豆が自然にブレンドされる?ため味がいい)

以前も紹介した、沖縄のコーヒー生産者の方のブログ
《世界最高のコーヒーを沖縄で生産する》の中の
《フィリピンのコーヒー生産事情~その4》で、
アラミド・コーヒーについて、書かれていました。
ジャコウネコ、さらにハクビシンも幻のコーヒーを生み出すようです。

なお、台湾には、サルが「加工」するコーヒーもある模様。
(ウィキペディア情報)

味については、人それぞれだと思います。
ただ値段との兼ね合いでいうと、毎日飲むのはちょっと。
でもたまに飲むなら…という感じかな。

こちらは、インドネシアのコピ・ルアック。


追記
幻のコーヒーを作り出すジャコウネコは、ジャコウという名前から
わかる通り、また独特の香りを生み出します。
分泌物は、香水などに使われています。
(たとえば、シャネルのNo.5とか)


 


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nikitoki

6月5日の各種報道によれば、幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」を「UCCブルボンポワントゥ(豆) 100g」として2,000セット限定で発売するよう。5日から予約受付を開始。予約できるのは、UCC直営15店舗、ボワシエ 大丸東京店と、UCCオンラインショップ「UCCいっぴん珈房」。価格は7350円。なお大丸東京店では、5日~11日、オリジナルメニュー「ブルボンポワントゥ&ボワシエメニュー」を1日限定10セット提供。このコーヒーの他に、ショコラ「ビクトルユーゴ」、シャンパン「MAILLY(マイィ) ロゼ・ブリュット」、クロックムッシュとピューレがセットとなった「クロックボワシエ&ピューレ」。価格は5,250円。
一度は味わってみたいけれど…。セットでなくてもいいですから。


by nikitoki (2008-06-05 21:05) 

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